こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。
ニトリのオフィスチェアを買ったものの、レバーがいくつも付いていて「どれを動かせばいいのか分からない」「なんとなく座りにくいけど、どこを直せばいいの?」と感じていませんか。
私はニトリのOC707を1年半ほど使っていて、テスト期間には1日6時間くらい座って勉強しています。身長は172cm。毎日長く座る椅子は、座面の高さやひじ掛けの位置が少しずれているだけでも、座り心地が変わってくるものです。
この記事では、ニトリ公式の情報をもとに、座面の高さ・背もたれ・ひじ掛け・ヘッドレストの調整方法と、自分に合う位置の決め方を順番に解説します。
- 座面の高さを上げ下げする正しい操作方法
- 身長から考える座面の高さの目安
- 背もたれ・ひじ掛け・ヘッドレストの合わせ方
- 高さが変わらないなど困ったときの対処法
ニトリのオフィスチェアの調整方法と使い方
まずは、調整の順番と、それぞれの部位の動かし方を見ていきます。操作方法はモデルによって違うので、ここではニトリ公式の案内と、私が使っているOC707の例を中心に紹介しますね。
調整は座面の高さから順番に
オフィスチェアの調整で大切なのは、座面の高さから決めて、そのあとに背もたれ、ひじ掛け、ヘッドレストの順に合わせていくことです。
なぜ座面の高さが最初なのかというと、ほかの部位の「ちょうどいい位置」は、座面の高さによって変わってしまうから。たとえば、ひじ掛けを机の高さに合わせたあとで座面を上げると、ひじ掛けの位置もいっしょに上がって、また合わなくなります。
- 座面の高さ(足裏が床につくか)
- 背もたれの角度とロッキング
- ひじ掛けの高さ・角度
- ヘッドレストの高さ・角度
順番どおりに合わせれば、何度も行ったり来たりせずに済みます。調整が終わったら、そのまま数分ほど普段どおりに作業してみて、違和感がないかを確かめるのもおすすめです。最初の一回でも、10分ほどみておけば十分でしょう。
座面の高さを上げ下げするやり方
ニトリのワークチェアは、座って右側の下に「昇降レバー」があるのが基本です。ニトリ公式のよくある質問では、座面の上げ下げの方法が次のように案内されています(出典:ニトリ よくあるご質問『ワークチェアの昇降方法とキャスター取り付けについて』)。
| 操作 | やり方 |
|---|---|
| 座面を上げる | 昇降レバーを止まるまで持ち上げ、さらに力を入れてグッと持ち上げる。腰を少し浮かすと操作しやすい |
| 座面を下げる | 座ったまま昇降レバーをグッと持ち上げ、体重をかける |
ポイントは、昇降レバーには多少の「遊び」があるということ。軽く持ち上げただけでは反応しないので、「止まるところまで上げて、さらにもう一段グッと」持ち上げるのがコツです。

また、座面の上げ下げにはある程度の重さが必要です。子どもなど体重をかけにくい人が使う場合は、大人が一度座って高さを合わせてあげるよう、公式でも案内されています。
私のOC707の場合、ニトリネットの商品説明では「右レバーを上に持ち上げると座面の高さを調整できる」と説明されています。座ったまま右手を下に伸ばせば届く位置なので、慣れれば数秒で調整できますよ。
自分に合う座面の高さの目安
では、座面は何cmにすればいいのでしょうか。日本オフィス家具協会(JOIFA)は、座面の高さの目安を「身長×1/4」としています。身長172cmの私なら約43cm、身長160cmなら約40cmが目安です。
ただし、この数字はクッションに座って少し沈んだ状態の高さと考えるのがポイント。厚生労働省のガイドラインの解説でも、座面の高さは座ってクッションが2〜3cm沈んだ状態で考えるとされています(出典:厚生労働省『情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインと解説』)。商品ページに書かれている座面高は沈む前の数字なので、少し高めに見えても実際にはちょうどいいこともあります。
数字よりも確実なのは、実際に座って次の状態になっているかを確かめる方法です。
- 座面の奥まで深く座ったとき、かかとまで足の裏が床につく
- 太ももがほぼ水平で、膝から下が床とほぼ直角になる
- 座面の前の縁が、膝の裏を強く押していない
一番低くしても足が浮いてしまう場合は、すべりにくい足台を置くと姿勢が安定しやすくなります。ちなみにOC707(レギュラー)の座面高は約45〜52cmです。172cmの私の目安は約43cmなので、数字だけ見ると一番低くしても少し高めですが、クッションが沈むぶんを考えると、低めの位置から合わせていくのが現実的ですね。
机の高さとの合わせ方
座面の高さを決めるときに、あわせて確認したいのが机の高さです。いくら椅子を体に合わせても、机が高すぎたり低すぎたりすると、肩がすくんだり背中が丸まったりしてしまいます。
JOIFAは、机の高さの目安を「座面の高さ+身長×1/6」としています。身長172cmなら、座面約43cm+約29cmで、机の高さは約72cmが目安です。一般的な日本のデスクは70〜72cm前後のものが多いので、170cm前後の人なら今ある机と合わせやすいはずです。
机が体に対して高すぎる場合は、座面を上げて机との高さの差を小さくし、そのぶん足が浮くなら足台を使う、という合わせ方があります。反対に机が低すぎる場合は、座面を下げすぎると膝が上がって窮屈になるので、机側の高さを見直すことも考えてみてください。

背もたれの倒し方とロッキング固定
座面の高さが決まったら、次は背もたれです。ニトリのオフィスチェアの背もたれには、主に次のような動き方があります。
- ロッキング:背もたれに体重をかけると、ゆらゆらと後ろに倒れる
- ロッキング固定(リクライニングのロック):好きな角度で背もたれを止められる
OC707の場合、ニトリネットの商品説明によると、左レバーで背もたれの角度の調整と固定ができます。レバーを上げるとロックが解除され、押し下げると固定される仕組みです。ロックを解除したまま背もたれに体重をかけると、ロッキングします。

勉強やPC作業をするときは、背もたれを起こした状態でロックしておくのがおすすめです。ロックを外したままだと、体を預けたときに後ろへ倒れて、机との距離が変わってしまうからです。休憩するときだけロックを外して倒す、という使い分けにすると快適ですよ。
ほかのモデルでも、左側のレバーでリクライニングの解除とロックを切り替えるOC702Nや、座面下中央のノズルを回してロッキングの強弱を調整できるOC113など、操作方法はいろいろです。自分の椅子の取扱説明書で、レバーの位置と役割を一度確認しておきましょう。
ランバーサポートの当て方
背もたれの下のほうに付いている、腰を支えるふくらみがランバーサポートです。ニトリのオフィスチェアには、位置を変えられないタイプと、調整できるタイプがあります。
商品説明を見ると、OC709は「ランバーサポート調節」ができ、OC513には樹脂製のランバーサポートが付いています。私のOC707のランバーサポートは位置を変えられないタイプです。
位置を変えられないタイプの場合、腰への当たり方はどれだけ深く座るかで決まります。座面の奥までお尻を入れて、骨盤の上のあたりが背もたれに触れるように座ると、ランバーサポートが腰のくびれ付近に当たりやすくなりますよ。浅く座ると、ふくらみが背中の下のほうを押すような感覚になりやすいので注意してください。

口コミには、ランバーサポートの出っ張りが強く感じるという声もあります。腰への当たり方は体格によって感じ方が違うので、気になる場合は店舗で深く座って確かめておくと安心です。
ひじ掛けの高さと角度の合わせ方
ひじ掛けは、机の高さに合わせるのが基本です。目安は、机に手を置いたときに肩が上がらず、ひじが自然に曲がる高さ。ひじ掛けが高すぎると肩がすくんだ姿勢になり、低すぎると腕の重さを預けられません。
OC707の場合、ニトリネットの商品説明によると、ボタンを押しながらアームレストの高さを調節でき、アームレストをつかんで回すと角度と前後の位置も変えられます。

正直に言うと、私のOC707はひじ掛けを動かすときに少し引っかかるような、詰まる感じがあります。使えないほどではありませんが、一度で決まらないときは、ボタンをしっかり押し込んだまま、ゆっくり上下させてみてください。
ほかのモデルでは、使わないときにひじ掛けを跳ね上げて机の下にすっきり入れられるOC513や、ひじの角度と高さを調整できるOC709などがあります。机の下に椅子をしまいたい人は、ひじ掛けの一番低い位置が天板に当たらないかも確認しておきましょう。
フットレストの出し方と使いどころ
OC707やOC702Nのように、フットレストが付いているモデルもあります。OC707の場合、ニトリネットの商品説明によると、フットレストは手前に引き出すと使えます。
フットレストは、背もたれを倒して休むときに足を伸ばすためのもの。作業中に出したままにしておくと、足元が窮屈になったり、立ち上がるときに引っかかったりするので、使い終わったらしまっておきましょう。
休憩するときは、背もたれのロックを外して少し倒し、フットレストを出して足を乗せる、という流れにすると、椅子に座ったまま体を伸ばせます。勉強の合間の短い休憩にちょうどいい機能ですね。
ヘッドレストの位置と外し方
最後にヘッドレストです。ヘッドレストは、作業中に常に頭を押し付けるためのものではなく、背もたれを倒して休むときに頭を預けるためのものと考えると合わせやすくなります。
そのため、背もたれを少し倒した状態で、後頭部から首の付け根あたりが自然に乗る位置に合わせるのがおすすめです。作業中の姿勢で頭が前に押されるように感じるなら、位置が前すぎるか低すぎるサインです。

OC707のヘッドレストは、角度と上下の位置を調節できます。OC702Nはヘッド部分の角度を3段階に、OC513は可動式で好きな角度に調整できると、それぞれの商品説明に書かれています。
「ヘッドレストがいらないので外したい」という場合は、取扱説明書の組み立て手順で、ヘッドレストがどのように固定されているかを確認し、その逆の順番で外すのが基本です。無理に引き抜くと、取り付け部分を傷めることがあるので気をつけてくださいね。
調整したあとの座り方のコツ
せっかく調整しても、座り方が崩れていると効果は半減してしまいます。JOIFAが紹介している座り方の目安は、次のとおりです。
- 座面の奥まで深く座る
- 骨盤の上のあたりを背もたれにしっかりつける
- かかとを床につける
- 太ももはほぼ水平、膝から下は床とほぼ直角にする
特に気をつけたいのが「浅く座らない」こと。座面の前のほうにちょこんと座ると、背もたれやランバーサポートの支えが届かず、せっかく合わせた位置が意味をなさなくなります。ニトリ公式のよくある質問でも、イスに浅く座らないよう注意が呼びかけられています。
また、どんなに体に合った椅子でも、同じ姿勢を何時間も続けるのは疲れのもと。1時間に一度くらいは立ち上がって、軽く体を動かすようにしましょう。
ニトリのオフィスチェア調整で困ったときの対処
ここからは、「高さが変わらない」「背もたれが戻らない」など、調整がうまくいかないときの考え方と、モデルごとの調整機能の違いを紹介します。
高さが上がらない・下がるときの確認点
「レバーを引いても座面が上がらない」というときは、故障を疑う前に次の点を確認してみてください。
- レバーを「止まるところまで上げて、さらにグッと」持ち上げているか
- 上げたいときに、腰を少し浮かせて体重を抜いているか
- 下げたいときに、座ったまま体重をかけているか
先ほど紹介したとおり、ニトリの昇降レバーには遊びがあり、座面の上げ下げにはある程度の重さも必要です。軽く引いただけ、あるいは子どもが操作しただけでは動かないこともあります。
一方で、座っているうちに座面が勝手に下がってくる、レバーを操作してもまったく反応しない、という場合は、座面を支える部品の不具合も考えられます。自分で分解しようとせず、購入時のレシートや注文履歴を用意して、ニトリに相談しましょう。保証年数はモデルによって違い、たとえばOC707は5年、OC105は1年と商品ページに記載されています。
背もたれが戻らないときの確認点
背もたれが倒れたまま戻らない、固定できないというときは、まずロックの状態を確認しましょう。
OC707のようにレバーを上げるとロック解除、押し下げると固定するタイプは、背もたれを倒した状態でロックしてしまうと、その角度で止まったままになります。背もたれを戻したいときは、一度レバーを上げてロックを解除し、背中を少し起こしながら元の位置に戻してから、あらためてロックしてみてください。
ロックがかかった状態で背もたれを無理に押したり引いたりすると、部品を傷めることがあります。レバーの位置を確認しても直らない場合は、使用をやめてニトリに問い合わせましょう。
また、ニトリ公式では、ネジのゆるみを月1回ほど点検して締め直すよう案内されています。背もたれのがたつきが気になるときは、取り付け部分のネジもあわせて確認してみてくださいね。
家族で使い回すときの注意点
一台のオフィスチェアを家族で共用する場合は、使う人が替わるたびに座面の高さとひじ掛けを合わせ直すのが基本です。
ここで気をつけたいのが、子どもが使うとき。先ほど紹介したとおり、ニトリの昇降レバーは座面の上げ下げにある程度の重さが必要なので、子どもだけでは高さを変えられないことがあります。大人が一度座って高さを合わせてから使わせてあげてください。
毎回合わせるのが面倒なら、自分にちょうどいい座面の高さを、床から座面までメジャーで測ってメモしておくのがおすすめです。数字が分かっていれば、ほかの人が使ったあとでもすぐに元の位置へ戻せますよ。
モデルごとの調整機能の違い
ニトリのオフィスチェアは、モデルによって調整できる部分がかなり違います。ニトリネットの商品説明から、主なモデルの調整機能を抜き出してみました(2026年9月時点)。
| モデル | 座面高 | 主な調整機能 |
|---|---|---|
| OC106 | 記載なし | 座面の高さ(レバー) |
| OC113 | 約43〜51cm | 座面の高さ、ロッキング(強弱の調整) |
| OC105 | 約42〜49cm | 座面の高さ、背もたれ・座面が一緒に動くロッキング |
| OC513 | 約43〜50cm | 座面の高さ、ロッキング、可動式ヘッドレスト、跳ね上げ式ひじ掛け |
| OC702N | 約47〜52cm | リクライニングの解除・ロック、ヘッドレスト角度3段階、フットレスト |
| OC707 | 約45〜52cm | 座面の高さ、背もたれの角度調整と固定、ひじ掛けの高さ・角度・前後、ヘッドレストの角度・上下、フットレスト |
| OC709 | 約44〜52cm | 背ロッキングの固定、座面の前傾、ヘッドレスト、ランバーサポート、ひじの角度・高さ |
調整できる部分が多いほど体に合わせやすくなりますが、その分レバーやボタンも増えます。高さだけ変えられればいいという人にはシンプルなモデルでも十分ですし、長時間座るなら、ひじ掛けや背もたれまで細かく合わせられるモデルが向いています。
調整しても合わないときの考え方
いろいろ調整してみたけれど、どうしても合わない。そんなときは、無理に今の椅子に体を合わせようとしないことも大切です。
たとえば、座面を一番低くしても足が床につかないなら、椅子そのものが体格に対して大きい可能性があります。OC707には座面高が約43〜50cmのスモールサイズもあり、レギュラー(約45〜52cm)より低く設定されています。ひじ掛けが机に当たってしまうなら、跳ね上げ式のひじ掛けが付いたモデルを検討するのも一つの方法です。
調整の限界は、スペック表の「座面高」の範囲を見るとだいたい分かります。今の椅子で一番低くしても高い、一番高くしても低いと感じるなら、足台やクッションでごまかすより、範囲の合うモデルを選び直したほうが毎日の座り心地はぐっとよくなりますよ。
買い替えを考えるなら、ニトリネットの公式通販で座面高の範囲を比べてから、店舗で実際に座って確かめるのがおすすめです。座面の高さや奥行きなど、椅子選びで確認したいポイントはオフィスチェアの選び方|17のチェックリストにまとめています。
ニトリ OC707 スモールサイズ エラストマーメッシュ
ニトリ OC707 スモールサイズ ポケットコイル
OC707の座り心地や、身長に合うサイズについては、ニトリOC707のレビューも参考にしてください。
調整方法のよくある質問(FAQ)
Q1. レバーを引いても座面の高さが変わりません。
A. 昇降レバーには遊びがあるので、止まるところまで上げてからさらにグッと持ち上げてみてください。上げるときは腰を少し浮かせ、下げるときは座ったまま体重をかけるのがコツです。
Q2. 座面の高さは何cmにすればいいですか?
A. JOIFAの目安は「身長×1/4」で、身長172cmなら約43cmです。ただし数字はあくまで一般的な目安なので、深く座ってかかとまで床につき、太ももがほぼ水平になる高さを優先してください。
Q3. 背もたれを好きな角度で止められますか?
A. ロッキング固定の機能があるモデルなら止められます。OC707は左レバーを押し下げると固定、上げると解除です。固定機能がないモデルもあるので、商品説明で確認してください。
Q4. ひじ掛けが机に当たって椅子が入りません。
A. ひじ掛けの高さを下げられるなら一番低くしてみてください。それでも当たる場合は、OC513のように跳ね上げ式のひじ掛けが付いたモデルを選ぶと、使わないときに机の下へすっきり入れられます。
Q5. 座っているうちに座面が下がってきます。
A. 座面を支える部品の不具合が考えられます。自分で分解せず、レシートや注文履歴を用意してニトリに相談しましょう。保証年数はモデルによって違うので、商品ページで確認できます。
Q6. ヘッドレストは外せますか?
A. モデルによって取り付け方が違うので、まず取扱説明書でヘッドレストの固定方法を確認してください。基本は組み立て手順の逆の順番で外します。無理に引き抜くと取り付け部分を傷めることがあります。
ニトリのオフィスチェア調整方法のまとめ
ニトリのオフィスチェアは、座面の高さ、背もたれ、ひじ掛け、ヘッドレストの順に合わせていくと、行ったり来たりせずに自分に合う位置を見つけられます。
座面の高さは、昇降レバーを「止まるところまで上げて、さらにグッと」持ち上げるのがコツ。高さの目安は身長×1/4ですが、実際にはかかとまで床につき、太ももがほぼ水平になるかを優先してください。背もたれは作業中は起こして固定し、休むときだけ倒す使い方がおすすめです。ひじ掛けは肩が上がらない高さに、ヘッドレストは背もたれを倒したときに頭が自然に乗る位置に合わせましょう。位置を変えられないランバーサポートは、奥まで深く座ることで腰に当たる位置を合わせられます。
それでも合わない場合は、座面高の範囲や調整機能が違うモデルを検討するのも一つの方法です。毎日座る椅子だからこそ、一度しっかり調整して、快適な作業環境を整えてみてください。

