ニトリのオフィスチェアが下がる・上がらない時の対処法を解説

ニトリのオフィスチェアが下がる・上がらない時の対処法を解説(背景は運営者が所有するニトリOC707の写真)

こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。

「レバーを引いても座面が上がらない」「座っているうちに、いつの間にか座面が下がっている」。オフィスチェアの高さのトラブルは、作業中の姿勢に直結するので困りますよね。リクライニングが戻らない、ヘッドレストが動かない、といった不具合も、毎日使う椅子だとかなりのストレスです。

私が使っているニトリのOC707は、1年半ほど使った今のところ、座面の高さやリクライニングで困ったことはありません。ただ、ニトリ公式のよくある質問を読むと、「故障かな?」と思っても、実は操作のコツの問題だったというケースもありそうです。

この記事では、ニトリ公式の情報をもとに、座面が上がらない・下がる、リクライニングが戻らないといったトラブルの確認ポイントと、修理か買い替えかの判断のしかたを解説します。

  • 座面が上がらない・下がらないときの操作の確認
  • 座面が勝手に下がるときに考えられる原因
  • リクライニングやヘッドレストが動かないときの確認
  • 保証・修理・買い替えの判断のしかた
目次

ニトリのオフィスチェアが上がらない・下がる原因

まずは、座面の高さのトラブルについて、故障を疑う前に確認したいことと、考えられる原因を見ていきます。

まずは正しい操作方法を確認

座面が上がらない、下がらないときは、まず操作方法が合っているかを確認しましょう。ニトリ公式のよくある質問では、ワークチェアの座面の上げ下げの方法が、次のように案内されています(出典:ニトリ よくあるご質問『ワークチェアの昇降方法とキャスター取り付けについて』)。

操作やり方
昇降レバーの位置座って右側の下にある
座面を上げる昇降レバーを止まるまで持ち上げ、さらに力を入れてグッと持ち上げる。腰を少し浮かすと操作しやすい
座面を下げる座ったまま昇降レバーをグッと持ち上げ、体重をかける

意外と多いのが、レバーの持ち上げ方が足りないケースです。ニトリの昇降レバーには多少の「遊び」があるので、軽く持ち上げただけでは反応しません。「止まるところまで上げて、さらにもう一段グッと」がコツです。

ニトリOC707の座面の下にある操作レバー
OC707の座面の下の操作レバー。ニトリネットの商品説明では、右レバーで座面の高さを調整します

座面が上がらないときの確認点

座面を上げたいのに上がらないときは、次の点を確認してみてください。

  1. レバーを止まるところまで持ち上げ、さらにグッと持ち上げているか
  2. レバーを持ち上げている間、腰を少し浮かせて体重を抜いているか
  3. レバーを持ち上げたまま、座面が上がりきるまで待っているか

座面が上がるのは、座面の下の部品が押し上げる力によるものです。体重がかかったままだと、その力より体重のほうが大きくて上がりません。腰を少し浮かせて体重を抜くのがポイントです。

また、レバーを持ち上げてすぐに離してしまうと、座面が上がりきる前に止まってしまいます。座面が上がるまでには少し時間がかかることもあるので、好みの高さになるまでレバーを持ち上げたまま待ち、ちょうどいい高さになったところで離すようにしましょう。

それでも上がらない場合は、座面を支える部品の不具合も考えられるので、このあと紹介する方法で相談を検討しましょう。

座面が下がらないときの確認点

反対に、座面を下げたいのに下がらないときは、体重のかけ方が足りないことが多いです。ニトリ公式のよくある質問によると、座面の上げ下げにはある程度の重さが必要とされています。

座面を下げるときは、座った状態でレバーをグッと持ち上げたまま、体重を少し加えるようにしてみてください。立ったまま手で座面を押すだけでは、なかなか下がらないこともあります。

特に、体重が軽い人や子どもが使う場合は、下げにくいことがあるそうです。公式でも、子どもなど重さを加えることが難しい場合は、家族など重さを加えられる人が一度座って試すよう案内されています。

高さの範囲そのものが合っていないことも

「一番下まで下げても高い」「一番上まで上げても低い」という場合は、故障ではなく、椅子の座面高の範囲が体に合っていない可能性があります。

ニトリのオフィスチェアの座面高は、モデルによって違います。たとえばOC707(レギュラー)は約45〜52cm、OC707のスモールサイズは約43〜50cm、OC702Nは約47〜52cmです。日本オフィス家具協会(JOIFA)は座面の高さの目安を「身長×1/4」としているので、身長160cmなら約40cm、172cmなら約43cmが目安になります。

座面が高すぎる場合は足台を使う、低すぎる場合は座面の高い位置まで上げられるモデルを選ぶ、といった対処が考えられます。範囲の外まで無理に動かそうとすると部品を傷める原因になるので、限界まで動いたらそれ以上は力をかけないようにしましょう。

座面が勝手に下がるのはなぜ?

操作していないのに、座っているうちに座面が少しずつ下がってくる。これは、操作のコツでは解決しにくい症状です。

オフィスチェアの座面の高さは、座面の下にある部品(ガスシリンダーなど)で支えられています。この部品が劣化したり、不具合が起きたりすると、体重を支えきれずに座面が下がってくることがあります。オフィスチェアの劣化としてよく知られている症状の一つです。

座面が勝手に下がると、作業中にだんだん机との高さが合わなくなり、姿勢が崩れる原因になります。また、座面を支える大事な部品なので、自分で分解して直そうとするのはおすすめできません。保証期間を確認して、ニトリに相談しましょう。

ガスシリンダーの交換は自分でできる?

座面が勝手に下がるとき、「ガスシリンダーを自分で交換すればいいのでは」と考える人もいるかもしれません。インターネットでは交換用の部品も見かけます。

ただ、ガスシリンダーは体重を直接支える部品で、規格もメーカーやモデルによって違います。合わない部品を付けたり、取り付けが不十分だったりすると、座っているときに座面が急に下がるなど、思わぬけがにつながるおそれもあります。

また、自分で分解・交換してしまうと、本来なら保証で対応してもらえたはずの不具合でも、相談しにくくなることがあります。まずはニトリに相談し、修理できるかどうかを確認するのが安全な順番です。

レバーそのものが動かないとき

レバーが固くて持ち上がらない、レバーを動かしても手ごたえがまったくない、という場合は、レバーやその周辺の部品の不具合も考えられます。

組み立てて間もない場合は、座面の下の部品の向きや取り付け方が説明書どおりになっているかも確認してみてください。レバーの付いた部品を前後逆に付けてしまうと、レバーが操作しにくい位置にきてしまうことがあります。組み立ての注意点はニトリのオフィスチェア組み立て方で紹介しています。

説明書どおりに組み立てているのに動かない場合は、無理に力をかけ続けず、ニトリに相談しましょう。

ニトリのオフィスチェアが上がらない時の対処と判断

ここからは、リクライニングやヘッドレストのトラブルの確認方法と、ニトリへの相談のしかた、修理か買い替えかの判断の考え方を紹介します。

リクライニングが戻らないとき

背もたれが倒れたまま戻らない、好きな角度で止まらない、というときは、まずロックの状態を確認しましょう。

たとえばOC707の場合、ニトリネットの商品説明によると、左レバーで背もたれの角度の調整と固定ができ、レバーを上げるとロック解除、押し下げると固定される仕組みです。背もたれを倒した状態でロックすると、その角度で止まったままになります。

背もたれを戻したいときは、一度レバーを上げてロックを解除し、背中を少し起こしながら元の位置まで戻してから、あらためてロックしてみてください。OC702Nのように左側のレバーでリクライニングの解除・ロックを切り替えるモデルや、OC909 革のように座面左側面のレバーで3段階に固定するモデルもあるので、自分の椅子のレバーの役割を取扱説明書で確認しておきましょう。

ロックしたまま無理に動かさない

ロックがかかった状態で背もたれを強く押したり引いたりすると、部品を傷めるおそれがあります。レバーの状態を確認しても戻らない場合は、使うのをやめて相談しましょう。

リクライニングができないとき

反対に、背もたれが倒れない、ロッキングしないというときも、まずはロックが解除されているかを確認します。ロックがかかったままだと、背もたれに寄りかかっても倒れません。

また、モデルによっては、背もたれが倒れる仕組みそのものがないものや、決まった段階でしか固定できないものもあります。「リクライニングできない」と感じたら、そもそもそのモデルにどんな機能があるかを、商品ページの説明で確かめてみてください。

ロックを解除しても動かない、急に動かなくなったという場合は、部品の不具合も考えられるので、ニトリに相談しましょう。

ヘッドレストが動かないとき

ヘッドレストの高さや角度が変えられないときは、取り付け部分のネジや、調整の仕組みを確認してみましょう。

正直に言うと、私のOC707も、ヘッドレストやひじ掛けを動かすときに少し詰まるような感覚があります。使えないほどではありませんが、力の入れ方や動かす方向によっては、スムーズに動かないこともあるかもしれません。

OC707の口コミには「ネジを緩めれば角度も多少変えられる」という声もあり、モデルによっては、ネジで固定する仕組みになっていることもあるようです。調整の方法は取扱説明書で確認し、無理に力をかけて動かさないようにしましょう。ヘッドレストやひじ掛けの合わせ方は、ニトリのオフィスチェア調整方法で紹介しています。

買ったばかりで動かないときは

届いて組み立てたばかりの椅子で、座面の高さが変わらない、リクライニングが動かないといった場合は、初期不良の可能性もあります。

ニトリネットのご利用ガイドによると、返品・交換は商品のお届けの翌日から14日以内に受け付けています。組み立て途中や組み立て後の商品は原則として返品・交換できませんが、不良品は例外とされています。

まずは説明書どおりに組み立てられているか、操作方法が合っているかを確認し、それでも動かない場合は、期限内に早めにニトリに連絡しましょう。届いた状態や症状の写真・動画を残しておくと、話がスムーズに進みます。

保証期間を確認する

操作を確認しても直らない場合は、ニトリに相談するのが基本です。その前に、保証期間を確認しておきましょう。

ニトリのオフィスチェアの保証は、モデルによって1年または5年です。たとえばOC707やOC702Nは5年、OC105やOC513は1年と、ニトリネットの商品ページに記載されています。ニトリネットで購入した場合は、購入時のメールが保証書の代わりになり、メールに保証期間も書かれています。

保証書が見当たらなくても、お見積書(注文伝票)やレシート、注文履歴、購入時のメールなどで購入が確認できれば保証の対象になると、ニトリ公式のよくある質問で案内されています。ただし、業務用としての使用や、キャスターなどの消耗品は保証の対象外です。

ニトリに相談するときの準備

ニトリに相談するときは、次のものを用意しておくと話がスムーズに進みます。

  • 購入が分かるもの(注文履歴、購入時のメール、レシートなど)
  • 商品名と型番(OC707など)
  • いつから、どんな症状が出ているか
  • 症状が分かる写真や動画

「座っていると○分くらいで○cmほど下がる」「レバーを持ち上げても反応しない」など、できるだけ具体的に伝えるのがポイントです。症状が出始めた時期や、きっかけになった出来事(椅子を移動させた、勢いよく座ったなど)があれば、それも伝えておきましょう。座面が下がっていく様子は、スマホで動画を撮っておくと分かりやすいですよ。

保証期間外なら有償修理の流れ

保証期間が過ぎている場合は、有償での修理を相談することになります。ニトリ公式のよくある質問で案内されている修理の流れは、おおまかに次のとおりです。

  1. ニトリの商品だと確認できるものを用意して問い合わせる
  2. 訪問日を相談し、修理する商品を引き上げてもらう
  3. 「修理できるか・費用はいくらか・何日かかるか」の連絡を受ける
  4. 了承したら修理してもらい、終わったらお届け日を相談する

修理費のほかに、移動費などの追加料金がかかります。店舗に持ち込めば引き上げ費用はかかりません。また、修理できない商品として、インテリア用品(大型家具・大型家電以外)が挙げられていて、例に組立家具も含まれています。オフィスチェアが修理の対象になるかは、問い合わせて確認しましょう。

修理か買い替えかの判断

保証期間外で修理費用がかかる場合は、修理と買い替えのどちらがいいか迷いますよね。次のような場合は、買い替えを考えるのも一つの方法です。

  • 修理費用と移動費などを合わせると、新しい椅子の価格に近い
  • 座面が下がる以外にも、へたりやぐらつきなど複数の劣化がある
  • 修理の対象外だった
  • 長く使っていて、ほかの部分もそろそろ傷んできている

日本オフィス家具協会(JOIFA)は、回転椅子の標準使用期間を8年としています(使用頻度や環境で変わる)。長く使ってきた椅子なら、高さのトラブルをきっかけに買い替えを検討してもいいかもしれません。

買い替えるならチェックしたいこと

買い替えるなら、今回のトラブルをふまえて、次の点を確認しておくと安心です。

  • 保証年数(長く使うなら5年のモデルが安心)
  • 座面高の範囲が自分の身長に合っているか
  • リクライニングの固定方法(好きな角度で止めるか、段階で止めるか)

ニトリでは、OC707、OC702N、OC525、エステン Nシールドなどが保証5年のモデルです。最新の価格や保証はニトリネットの公式通販や楽天市場のニトリ公式店で確認してみてください。私が使っているOC707の使い心地は、ニトリOC707のレビューで紹介しています。

ニトリ OC707 ポケットコイル

◆研究員Kのワンポイントアドバイス

座面が少しずつ下がる症状は、毎日座っていると慣れてしまって気づきにくいものです。座り始めと1時間後で、机と腕の高さの感覚が変わっていないか、ときどき意識してみてください。早めに気づけば、保証期間のうちに相談できることもありますよ。

トラブルを防ぐ日ごろのお手入れ

高さやリクライニングのトラブルを完全に防ぐことはできませんが、日ごろのお手入れで、不具合が起きにくい状態を保つことはできます。ニトリ公式のよくある質問では、次のようなことがすすめられています。

  • 月に1度を目安に、固定用のネジのゆるみを点検して締め直す
  • 回転盤やキャスターについたホコリを定期的に掃除する
  • 椅子の上に立つ、浅く座る、座った状態で傾ける、といった使い方をしない

特に、勢いよくドスンと座るクセがある人は、座面の下の部品に一気に大きな力がかかります。ゆっくり腰を下ろすよう意識するだけでも、座面を支える部品への負担は変わってくるはずです。

高さとリクライニングのよくある質問(FAQ)

Q1. レバーを引いても座面が上がりません。故障ですか?

A. ニトリの昇降レバーには遊びがあるので、止まるところまで持ち上げてから、さらにグッと持ち上げてみてください。上げるときは腰を少し浮かせて体重を抜くのがコツです。それでも上がらない場合は、ニトリに相談しましょう。

Q2. 子どもが座ると座面が下がりません。

A. 座面の上げ下げにはある程度の重さが必要です。ニトリ公式でも、子どもなど重さをかけにくい場合は、大人が一度座って高さを合わせるよう案内されています。

Q3. 座面が勝手に下がってくるのは直せますか?

A. 座面を支える部品の劣化や不具合が考えられます。自分で分解や部品交換をせず、保証期間を確認してニトリに相談しましょう。

Q4. 背もたれが倒れたまま戻りません。

A. ロックがかかっている可能性があります。OC707なら左レバーを上げてロックを解除し、背中を少し起こしながら戻してから、あらためてロックしてみてください。それでも戻らない場合は、使うのをやめて相談しましょう。

Q5. 保証期間が過ぎていたらどうなりますか?

A. 有償での修理を相談することになります。修理費のほか移動費などがかかり、修理の対象になるかは商品によって変わるので、まず問い合わせて確認してください。費用によっては買い替えも検討しましょう。

ニトリのオフィスチェアが上がらない時の対処まとめ

ニトリのオフィスチェアの座面が上がらない・下がらないときは、まず操作方法を確認しましょう。昇降レバーには遊びがあるので「止まるまで上げて、さらにグッと」、上げるときは腰を浮かせ、下げるときは体重をかけるのがコツです。

一方で、座面が勝手に下がる、レバーがまったく反応しないといった症状は、部品の劣化や不具合が考えられます。リクライニングが戻らないときはロックの状態を確認し、それでも直らなければ、自分で分解せずにニトリに相談してください。

保証期間内ならまずは相談、保証外なら修理費用と新品の価格を比べて、修理か買い替えかを判断しましょう。日ごろのネジの点検と丁寧な座り方で、トラブルの起きにくい状態を保っていきたいですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

工学部に通う大学生。腰に不安があり、長時間の勉強のためにニトリのOC707を選んで毎日使っています。自分の椅子は実体験で、ほかの椅子はメーカー公式の情報と購入者の口コミをもとに、良い点も気になる点も正直にまとめています。

目次