こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。
椅子に座ったり、背もたれに寄りかかったりするたびに「ギシギシ」「キーキー」と音が鳴ると、地味にストレスがたまりますよね。静かな部屋で勉強していると、余計に気になってしまうものです。音だけでなく、椅子がぐらつくようになってくると「このまま使って大丈夫?」と不安にもなります。
私が使っているニトリのOC707は、1年半ほど使った今のところ、特に気になる不具合はありません。ただ、椅子は毎日体重がかかる家具なので、ネジのゆるみなどからきしみが出てくることは十分にあり得ます。
この記事では、ニトリ公式のよくある質問の内容をもとに、オフィスチェアのきしみ音やぐらつきの主な原因と、自分でできる確認・対策の手順、相談や買い替えを考えるタイミングをまとめました。
- きしみ音やぐらつきが起きる主な原因
- 音の出どころを探す確認の手順
- ネジの締め直しや掃除など自分でできる対策
- 使うのをやめて相談すべきサイン
ニトリのオフィスチェアのきしみ音の原因
まずは、オフィスチェアからきしみ音が出たり、ぐらついたりする主な原因を見ていきます。原因によって対処のしかたが変わるので、ここを押さえておくのが大切です。
いちばん多いのはネジのゆるみ
きしみ音やぐらつきの原因として、まず疑いたいのがネジのゆるみです。
オフィスチェアは、背もたれや座面、ひじ掛けなどの部品をネジで固定しています。毎日座ったり、背もたれに寄りかかったりするうちに、少しずつネジがゆるんでくることがあるんです。ネジがゆるむと部品同士にすき間ができ、体重をかけるたびにこすれて音が鳴ったり、ぐらついたりします。
ニトリ公式のよくある質問でも、取付金具などの固定用のネジは、定期的にゆるみがないか点検して締め直すよう案内されています。目安は月に1度。ゆるんだまま使い続けると、破損の原因になるそうです(出典:ニトリ よくあるご質問『イスの使用に関する注意点』)。

組み立て直後に出るきしみ
買ったばかりなのにきしむ、という場合もあります。組み立て直後は、部品同士がまだなじんでいなかったり、ネジの締め方が均等でなかったりすることが原因として考えられます。
特に、複数のネジで留める部品は、一つのネジだけを先に強く締めると、ほかの部分にすき間が残りやすくなります。組み立てのときは、すべてのネジを軽く仮留めしてから本締めするのがコツです。
使い始めて数日〜1週間ほどたったら、一度全体のネジを締め直しておくと、きしみを防ぎやすくなります。組み立ての流れや注意点はニトリのオフィスチェア組み立て方で紹介しています。
キャスターや回転部分のほこり
座ったまま椅子を動かしたり、回転させたりしたときに音が鳴る場合は、キャスターや座面の回転部分が原因かもしれません。
ニトリ公式のよくある質問によると、回転盤やキャスターについたホコリと潤滑油が混ざると、操作の異常が起きたり、すす状の粉が出てカーペットを汚したり、床を傷つけたりするおそれがあるそうです。キャスターに髪の毛や糸くずが絡まると、回りにくくなって「キュッキュッ」とこすれる音が出ることもあります。
動かしたときや回したときだけ音がするなら、まずはキャスターと回転部分のほこりを掃除してみましょう。
キャスターの差し込みが浅い
椅子がぐらついたり、キャスターのあたりから音がしたりする場合は、キャスターが奥まで差し込まれていない可能性もあります。
ニトリ公式のよくある質問では、キャスターは脚に対して直角に当て、「カチッと音がするまで」手で押し込むよう案内されています。奥までしっかり入ると外れなくなり、キャスターと脚の隙間は2〜3ミリ程度になるそうです。
キャスターと脚の間に大きなすき間がある場合は、差し込みが浅いかもしれません。脚を裏返して、もう一度しっかり押し込んでみてください。

背もたれのロッキング部分
背もたれに寄りかかったときだけ音が鳴るなら、背もたれとその取り付け部分、または座面の下にあるロッキング(揺れ動く)の機構まわりが原因として考えられます。
背もたれの取り付け部分のネジがゆるんでいれば、締め直すことで改善することがあります。一方で、座面の下の機構そのものから音が出ている場合は、自分で分解して直すのは難しい部分です。ネジを締め直しても改善しないときは、無理に分解せず、ニトリに相談しましょう。
ひじ掛けやヘッドレストからの音
ひじ掛けに腕を乗せたときや、ヘッドレストに頭を預けたときに音が鳴る場合は、それぞれの取り付け部分が原因かもしれません。高さや角度を調整できるひじ掛けやヘッドレストは、動く仕組みがあるぶん、取り付け部分にすき間ができやすいんです。
私のOC707も、ひじ掛けやヘッドレストを動かすときに少し詰まるような感覚があります。音とは別の話ですが、一般的に可動部分は、固定部分に比べて引っかかりやゆるみが出やすい場所です。
取り付け部分のネジがゆるんでいれば、締め直すことで改善することがあります。また、調整したあとに、しっかり固定される位置まで動かしきれていないと、体重をかけたときにずれて音が鳴ることもあるので、調整後はカチッと止まっているかも確かめてみてください。

座面の高さ調整部分からの音
座ったときや、座面の高さを変えたときに座面の下から音がする場合は、座面を支える部分(ガスシリンダーまわり)が原因のこともあります。
この部分は体重を直接支える大事な部品で、自分で分解して直すのはおすすめできません。座面のまわりのネジを確認しても音が続く場合や、座っているうちに座面が少しずつ下がってくるといった症状がある場合は、ニトリに相談しましょう。
座面の高さ調整がうまくいかないときの確認方法は、ニトリのオフィスチェア調整方法でも紹介しています。
床との相性による音
意外と見落としがちなのが、床との相性です。フローリングの上で椅子を動かしたときに音が出る場合は、椅子ではなく床とキャスターがこすれる音のこともあります。
ニトリ公式のよくある質問では、ウッドフロアやクッションフロア、畳の上で椅子を使う場合は、カーペットを敷くかフェルトなどの保護材を付けるよう案内されています。床の傷を防ぐためでもありますが、チェアマットやラグを敷くと、キャスターの音がやわらぐこともあります。
きしみ音を放置するとどうなる?
「音がするだけで、座れるからまあいいか」と放置してしまう人もいるかもしれません。ただ、きしみ音は椅子からの小さなサインです。
ニトリ公式のよくある質問では、ネジがゆるんだまま使用していると破損の原因になると案内されています。ネジがゆるむと、部品同士がこすれたり、ほかのネジに余計な力がかかったりして、ゆるみがさらに広がっていくことも考えられます。
最初は小さな音でも、そのうちぐらつきが大きくなり、最悪の場合は部品が外れたり、座っているときにバランスを崩したりするおそれもあります。音に気づいたら、早めに確認しておくのがいちばんの近道ですよ。
ニトリのオフィスチェアのきしみ音の対策
原因の見当がついたら、自分でできる対策を順番に試していきましょう。ここでは、確認の手順と対策、相談すべきタイミングを紹介します。
まずは音の出どころを探す
きしみ音の対策は、どこから音が出ているかを突き止めるところから始まります。次の順番で椅子を動かしてみて、どの動きで音が鳴るかを確かめてみてください。
- 座面にゆっくり座る(座面・座面の下・脚まわり)
- 背もたれに寄りかかる(背もたれ・取り付け部分・ロッキング機構)
- ひじ掛けに体重をかける(ひじ掛けの取り付け部分)
- 座ったまま左右に回転する(回転部分)
- 座ったまま前後に動く(キャスター・床)
家族に座ってもらい、自分は音の出ている場所に耳を近づけて確かめると、出どころが見つけやすくなりますよ。
音の種類にも注目してみましょう。「ギシギシ」ときしむような音はネジのゆるみや部品同士のこすれ、「キュッキュッ」と高い音はキャスターや床とのこすれ、「カタカタ」と鳴るなら部品のがたつきが原因のことが多いです。あくまで一般的な目安ですが、音の種類と鳴るタイミングを組み合わせると、原因をしぼり込みやすくなります。
ネジを締め直す手順
音の出どころが分かったら、その周辺のネジを確認しましょう。締め直すときは、次のポイントを意識してください。
- 付属の工具や、ネジの頭に合った工具を使う
- ゆるんでいるネジだけでなく、同じ部品を留めている全部のネジを確認する
- 力任せに締めすぎない(ネジ穴をつぶす原因になる)
- 座面の下のネジは、椅子を横に倒すと確認しやすい
椅子を横に倒して作業するときは、床に段ボールや古いタオルを敷いておくと、床や椅子に傷がつきにくくなります。重い椅子の場合は、二人で作業すると安心です。
キャスターと回転部分を掃除する
動かしたときや回したときの音には、キャスターと回転部分の掃除が効果的なことがあります。
椅子を横に倒し、キャスターの車輪や軸に絡まった髪の毛や糸くずを、ピンセットなどで取り除きましょう。回転部分のまわりにたまったほこりも、乾いた布で拭き取ります。ニトリ公式でも、回転盤やキャスターのホコリは定期的に掃除するよう案内されているので、月に一度のネジの点検とあわせて行うのがおすすめです。
なお、キャスターは消耗品として品質保証の対象外とされています。割れていたり、掃除しても回りにくかったりする場合は、ニトリに相談してみてください。
潤滑剤を使う前に確認したいこと
きしみ音と聞くと、潤滑スプレーを吹きかけたくなるかもしれません。ただ、椅子の機構に何でも吹きかければいいというわけではありません。
先ほど紹介したとおり、ニトリ公式では、回転盤やキャスターのホコリが潤滑油と混ざると、操作の異常やすす状の粉の原因になると案内されています。つまり、むやみに油を足すと、かえってほこりを集めてしまうこともあるわけです。
潤滑剤を使いたいときは、まず取扱説明書で使ってよいか、どこに使えるかを確認し、分からなければニトリに問い合わせるのが安全です。生地や樹脂の部分に付くと、変色や劣化の原因になることもあるので気をつけてください。
使うのをやめて相談すべきサイン
次のような症状がある場合は、自分で直そうとせず、椅子を使うのをやめてニトリに相談しましょう。
- ネジを締め直しても、ぐらつきやきしみが改善しない
- 脚やフレーム、背もたれにひびや割れがある
- 座っていると座面が勝手に下がってくる
- 背もたれががくっと倒れる、固定できない
ニトリ公式のよくある質問でも、ぐらつきや軋みがネジの締め直しで改善しない場合は問い合わせるよう案内されています。構造部分の劣化や破損は、そのまま使い続けると転倒やけがにつながるおそれもあるので、無理は禁物です。
保証や修理の相談のしかた
ニトリに相談するときは、保証期間内かどうかを先に確認しておくとスムーズです。ニトリのオフィスチェアの保証は、モデルによって1年または5年で、ニトリネットの商品ページや購入時のメール、お見積書(注文伝票)で確認できます。
問い合わせのときは、購入が分かるもの(注文履歴、購入時のメール、レシートなど)と、商品名・型番、どの動きでどこから音がするかを伝えられるようにしておきましょう。音の様子は言葉で説明しにくいので、スマホで動画を撮っておくと伝わりやすくなります。
保証期間を過ぎている場合は、有償での修理を相談することになります。ニトリ公式によると、修理は商品を引き上げてもらったうえで、修理できるか・費用・日数の連絡があり、修理費のほか移動費などがかかるそうです。修理の対象になるかは商品によって変わるので、まずは問い合わせて確認してください。
きしみを防ぐ使い方のコツ
きしみやぐらつきは、日ごろの使い方で防ぎやすくなります。ニトリ公式のよくある質問で、椅子を安全に使うための注意点として挙げられているのは、次のようなことです。
- 椅子の上に立ったり、飛んだり、踏み台代わりに使ったりしない
- 浅く座らない、座った状態で椅子を傾けない
- 不用意に寄りかかったり、手をついたりしない
- ひじ置きを支えにして立ったり座ったりしない
どれも、椅子の一部分に急に大きな力がかかる使い方です。勢いよく座ったり、ひじ掛けに体重をかけて立ち上がったりするクセがあると、ネジのゆるみや部品の傷みが早まります。ゆっくり座って、ゆっくり立つ。これだけでも、椅子はずいぶん長持ちするはずですよ。
月に一度、カレンダーに「椅子の点検」と入れておくのがおすすめです。ネジの締め直しとキャスターの掃除で10〜15分ほど。音が出る前に手入れしておけば、静かな部屋で集中して作業できる時間が長く続きますよ。
子どもが使う椅子のきしみ
子どもが勉強用にオフィスチェアを使っている場合は、使い方によって大人より早くネジがゆるむこともあります。椅子の上に立ったり、座ったままクルクル回ったり、勢いよく飛び乗ったりすると、椅子の一部に大きな力がかかるからです。
ニトリ公式のよくある質問でも、椅子の上に立つ・飛ぶ・踏み台代わりにするといった使い方は、破損や転倒によるけがの原因になるとして注意が呼びかけられています。子どもが使う椅子こそ、月に一度の点検をこまめに行い、使い方についても一緒に話しておくと安心です。
また、子どもは体重が軽いので、座面の高さを変えにくいことがあります。ニトリ公式によると、座面の上げ下げにはある程度の重さが必要なので、高さは大人が一度座って合わせてあげるよう案内されています。
買い替えを考えるタイミング
ネジの締め直しや掃除で直らず、保証期間も過ぎている場合は、買い替えを考えるタイミングかもしれません。特に、フレームのひび割れや、座面が勝手に下がるといった症状が複数出ている場合は、修理費用と新しい椅子の価格を比べて判断するのがおすすめです。
買い替えるなら、長く使える保証5年のモデルを選んでおくと安心です。ニトリでは、私が使っているOC707のほか、OC702NやOC525などが保証5年のモデルです。最新の価格や保証は、ニトリネットの公式通販で確認できます。OC707の使い心地はニトリOC707のレビューで紹介しています。
ニトリ OC707 ポケットコイル
古い椅子の処分方法は、オフィスチェアの捨て方と分解手順でまとめています。
きしみ音とぐらつきのよくある質問(FAQ)
Q1. ニトリのオフィスチェアがギシギシ鳴るのはなぜですか?
A. いちばん多いのはネジのゆるみです。ほかに、キャスターや回転部分のほこり、キャスターの差し込みが浅いこと、背もたれの取り付け部分や床との相性なども原因になります。
Q2. ネジはどのくらいの頻度で締め直せばいいですか?
A. ニトリ公式では、月に1度を目安にネジのゆるみを点検して締め直すよう案内されています。組み立て直後は、使い始めて数日〜1週間ほどで一度確認しておくと安心です。
Q3. 椅子がぐらつくときはどうすればいいですか?
A. まずネジのゆるみと、キャスターが奥まで差し込まれているかを確認してください。それでも改善しない場合や、フレームにひびがある場合は、使うのをやめてニトリに相談しましょう。
Q4. 潤滑スプレーを使ってもいいですか?
A. 使う前に取扱説明書で確認し、分からなければニトリに問い合わせるのが安全です。ニトリ公式では、ホコリと潤滑油が混ざると操作の異常や汚れの原因になると案内されています。
Q5. きしみ音は保証で直してもらえますか?
A. 保証期間内で、通常の使い方での不具合なら、まずニトリに相談してみてください。ただし、業務用としての使用や、キャスターなどの消耗品は保証の対象外とされています。
Q6. 買ったばかりなのにきしむのは初期不良ですか?
A. まずはネジの締め忘れや、締め方のむら、キャスターの差し込みの浅さを確認してください。それでも改善しない場合は、早めにニトリに相談しましょう。ニトリネットでは、返品・交換はお届けの翌日から14日以内で、組み立て後の商品は不良品の場合に限られます。
ニトリのオフィスチェアのきしみ音対策まとめ
ニトリのオフィスチェアのきしみ音やぐらつきは、ネジのゆるみが原因のことが多く、月に1度を目安にネジを締め直すことで防ぎやすくなります。動かしたときの音ならキャスターや回転部分のほこり、ぐらつきならキャスターの差し込みの浅さも確認してみましょう。
対策は、どの動きで音が鳴るかを確かめて出どころを探し、ネジの締め直しと掃除から始めるのが基本です。潤滑剤は自己判断で使わず、取扱説明書を確認してください。
ネジを締め直しても改善しない、フレームにひびがある、座面が勝手に下がるといったサインがあれば、使うのをやめてニトリに相談しましょう。日ごろの丁寧な使い方と月1回の点検で、静かで快適な椅子を長く使ってくださいね。

