こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。
買い替えや引っ越しで、今使っているニトリのオフィスチェアを手放したいとき、「ニトリで引き取ってもらえるの?」「分解すれば普通ごみで出せる?」と迷う人は多いと思います。
オフィスチェアは、金属・樹脂・布やウレタン、ガスシリンダーなど、いろいろな素材と部品が組み合わさった家具です。処分の方法を間違えると、思わぬ手間や費用がかかったり、ケガにつながったりすることもあります。
この記事では、ニトリ公式のよくある質問で確認できた引き取りサービスの条件と、自治体の粗大ごみなどほかの処分方法、自分で分解するときの注意点をまとめました。
- ニトリでオフィスチェアを引き取ってもらえる条件
- ニトリでは回収・買取り・下取りをしていないこと
- 自治体の粗大ごみなど、ほかの処分方法の比較
- 分解するときの注意点(ガスシリンダーなど)
ニトリのオフィスチェアを分解せず引き取ってもらう
まずは、ニトリに引き取ってもらえるのか、どんな条件があるのかを見ていきます。
ニトリは不用品の回収をしていない
最初に押さえておきたいのは、ニトリでは基本的に不用品の回収をしていないということです。ニトリ公式のよくある質問では、次のように案内されています(出典:ニトリ よくあるご質問『不用品の回収と処分』)。
- お客様が使った不用品の回収・買取り・下取りはしていない
- 店舗へ持ち込んでの処分も受け付けていない
- 段ボールなどの梱包材の処分も受け付けていない
つまり、「古いオフィスチェアをニトリの店舗に持って行って処分してもらう」ことはできません。新しい椅子を組み立てたあとの段ボールも、自分で処分する必要があります。
例外は家具引取サービス
ただし、例外として「家具引取サービス(宅内・敷地内搬出サービス)」があります。ニトリ公式のよくある質問によると、ニトリ配送でお届けするときに、大型家具引取サービスの対象商品を買うと、有料(1回4,400円・税込)で不要な家具を搬出してもらえます。
このサービスには、次のような条件があります。
- ニトリ配送センターからのお届けの場合のみ(宅配便でのお届けは利用できない)
- お届けする商品と同数量、または同容量まで
- 料金はお届け当日に配送員へ支払う
- 対象商品は、カートに入れると「□引取りサービス(+4,400円)」が表示される(表示がなければ対象外)
新しい椅子への買い替えと同時なら、古いオフィスチェアを引き取ってもらえる可能性がある、というイメージです。
オフィスチェアは宅配便で届くことが多い
ここで注意したいのが、ニトリのオフィスチェアの多くは、自分で組み立てる「お客様組立品」で、宅配便で玄関先まで届くということです。ニトリ公式では、宅配便でのお届けの場合、家具引取サービスは利用できないと案内されています。
つまり、ふつうにオフィスチェアを注文しただけでは、古い椅子の引き取りを頼めないことが多いと考えておきましょう。引き取りを頼みたい場合は、次に紹介する方法が必要になります。
組立サービスと組み合わせる方法
ニトリ公式のよくある質問によると、お客様組立品でも、「お届け方法の変更」と「組立サービス(有料)」を利用すれば、家具引取サービスを申し込めます。
ただし、ニトリネットでは「組立サービス(+2,750円)」と「引取サービス(+4,400円)」を同時に選べません。そのため、次の手順で申し込むよう案内されています。
- ニトリネットで「組立サービスを利用する」にチェックを入れて注文する
- 注文確認メールで、ECから始まる注文番号を確認する
- 引き取りを希望することと、引き取る品名・サイズ・数量を連絡する
店舗で注文する場合は、組立サービスを申し込んだうえで、店舗スタッフに引き取りを相談します。料金は、組立料金2,750円と引取料金4,400円に加えて、ニトリ配送の設置料金などがかかるので、合計金額を確認してから申し込みましょう。
引き取りにかかる費用の目安
ニトリで買い替えと同時に引き取りを頼む場合の費用を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 家具引取サービス(搬出料) | 1回4,400円 |
| 組立サービス(お客様組立品の場合) | 1点2,750円 |
| ニトリ配送の設置料金など | 別途必要(注文時に確認) |
新しい椅子を自分で組み立てるつもりだった人にとっては、引き取りのためだけに組立サービスも頼むことになります。自治体の粗大ごみの手数料と比べて、どちらが自分に合うか考えてみてください。
ニトリのほかの回収サービスは対象外
ニトリには、家具引取サービスのほかにもいくつかの回収サービスがあります。ニトリ公式のよくある質問によると、メンバーズ会員限定でタオル・カーテン・羽毛布団・電子レンジなどを店頭で回収するサービスや、小型家電宅配便リサイクル券(2,200円)による小型家電の回収があります。
ただ、これらはタオルや家電などが対象で、オフィスチェアは含まれていません。オフィスチェアをニトリで手放す方法は、基本的に家具引取サービスだけと考えておきましょう。
ほかの家具店の引き取りも比べる
買い替えのタイミングなら、ニトリ以外の販売店も比べてみる価値があります。販売店によっては、新しい椅子を買うときに古い椅子を引き取るサービスを用意しているところもあります。
引き取りの条件や料金はお店ごとに違うので、新しい椅子の価格と、引き取りにかかる費用を合わせて比べると、トータルでいちばん負担の少ない買い替え方が見えてきます。
ニトリで買った椅子でなくても対象?
家具引取サービスは、「お届け品と同数量または同容量まで」不要な家具を搬出するサービスと案内されています。公式の案内では、引き取る家具がニトリ製であることは条件として書かれていませんが、細かい対象は商品や地域によって変わる可能性があります。
引き取ってほしい椅子の大きさや素材によって対応が変わることもあるので、申し込みの前に、品名・サイズ・数量を伝えて確認しておくと安心です。
ニトリのオフィスチェアの分解と処分方法
ここからは、ニトリの引き取りを使わない場合の処分方法と、分解するときの注意点を見ていきます。
処分方法を比較
オフィスチェアの主な処分方法は、次のとおりです。
| 方法 | 費用 | 手間 |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 手数料が必要(自治体ごとに違う) | 申し込みと搬出が必要 |
| ニトリの家具引取サービス | 4,400円+組立・配送の料金 | 買い替えと同時なら少ない |
| 不用品回収業者 | 業者による | 少ない |
| リサイクルショップ・フリマで売る | 売れれば収入になる | 出品・発送や持ち込みが必要 |
| 分解して素材ごとに出す | 自治体のルールによる | 多い |
それぞれの方法の特徴を順番に紹介します。オフィスチェア全般の捨て方はオフィスチェアの処分方法でも詳しく解説しています。
いちばん確実なのは自治体の粗大ごみ
多くの人にとって、いちばん確実なのは自治体の粗大ごみ回収です。オフィスチェアは大きいので、ほとんどの自治体で粗大ごみの扱いになると考えられます。
粗大ごみは、事前の申し込みと手数料が必要で、金額や出し方は自治体ごとに違います。お住まいの自治体のホームページで「いす」「事務用いす」などの品目を調べ、手数料と収集日を確認しましょう。自治体によっては、指定の処理施設へ自分で持ち込む方法も選べます。
粗大ごみに出すときの流れ
自治体によって細かい手順は違いますが、粗大ごみはおおむね次のような流れで出すことが多いです。
- 電話やインターネットで、粗大ごみの収集を申し込む
- 品目と手数料、収集日、出す場所を確認する
- コンビニなどで手数料分の処理券(シール)を買う
- 処理券に名前や受付番号を書いて、椅子の見やすい場所に貼る
- 収集日の朝、指定された場所に出す
オフィスチェアはキャスターが付いているので、玄関先や集積所まで転がして運べるのは助かるポイントです。ただし、階段や段差では持ち上げる必要があるので、無理をせず二人で運びましょう。
修理できるかも確認してみる
保証期間が過ぎていても、すぐに処分せず、修理できないかを考えるのも一つの方法です。ニトリ公式のよくある質問では、品質保証外の有償修理の流れとして、問い合わせ・自宅訪問日の相談・修理品の引き上げ・修理できるかや費用・日数の連絡、という手順が案内されています。修理費のほかに移動費などがかかり、店舗に持ち込めば引き上げ費用はかかりません。
ただし、修理できない商品の例として組立家具などが挙げられていて、オフィスチェアが対象になるかは問い合わせて確認する必要があります。修理費が高くつくようなら、買い替えたほうが結果的に安く済むこともあります。
不用品回収業者を使うとき
すぐに処分したい、運び出す手間をかけたくないという場合は、不用品回収業者に頼む方法もあります。費用はかかりますが、家の中から運び出してもらえることが多いので、手間は少なくなります。
ただし、業者を選ぶときは、自治体の許可など、きちんと営業している業者かどうかを確認しましょう。料金も業者によって大きく違うので、事前に見積もりを取ってから頼むのが安心です。
売れる状態なら譲る・売るのも手
まだ使える状態なら、リサイクルショップやフリマアプリで売ったり、知り合いに譲ったりする方法もあります。処分費用がかからないうえに、うまくいけば少しお金も戻ってきます。
ただ、フリマアプリでオフィスチェアを売る場合は、大型の荷物になるので、送料や梱包の手間がかなりかかります。キャスターの割れや座面の沈み、汚れなど、気になる点は正直に書いておくと、あとのトラブルを防げます。中古の椅子の注意点は中古のオフィスチェアでも紹介しています。
分解すれば普通ごみで出せる?
「分解して小さくすれば、普通ごみや不燃ごみで出せるのでは?」と考える人もいるでしょう。これは、自治体のルールによって扱いが変わります。分解した部品を素材ごとに出せる自治体もあれば、分解しても粗大ごみとして扱う自治体もあります。
分解を始める前に、お住まいの自治体のルールを必ず確認してください。分解したのに結局粗大ごみで出すことになった、ということもあり得ます。
分解の基本的な流れ
ニトリのオフィスチェアの組み立ては、おおむね次の順番で行います。
- 脚(5本脚のベース)にキャスターを差し込む
- 脚の中心にガスシリンダーを差し込む
- 座面の裏に、レバーの付いた部品を取り付ける
- ガスシリンダーの上に座面を載せる
- 背もたれ、肘掛け、ヘッドレストなどを取り付ける
分解は、基本的にこの逆の順番になります。ねじで留めている背もたれや肘掛け、ヘッドレストは、組み立てに使った工具で外せることが多いでしょう。組み立ての手順はニトリのオフィスチェア組み立て方で紹介しているので、逆から読むとイメージしやすいです。
キャスターや脚は外れにくい
一方で、キャスターや脚のまわりは、簡単には分解できないことが多いです。ニトリ公式のよくある質問によると、キャスターは奥までしっかり入ると外れなくなる作りになっています。
また、ガスシリンダーと脚、座面の接続部分も、使っているうちに体重で固く締まっていることがあります。工具でこじったり、ハンマーでたたいたりすると、部品が急に外れて手をはさんだり、ケガをしたりするおそれがあります。外れない部分は、無理に分解しないようにしましょう。
ガスシリンダーは分解しない
特に注意したいのが、座面の高さを調整するガスシリンダー(ガスリフト)です。中にガスが封入されている部品なので、ガスシリンダーそのものを分解したり、穴を開けたりするのは危険です。
ガスシリンダーの処分方法は自治体によって違うので、どう出せばいいかは自治体に確認しましょう。分解に自信がない場合は、背もたれなど外しやすい部分だけ外して、残りは粗大ごみとして出すか、椅子をまるごと粗大ごみに出すのが安全です。
分解するときに用意するもの
ねじで留めている部分を外すときは、次のものを用意しておくと作業がしやすくなります。
- 組み立てのときに付属していた工具、またはサイズの合うドライバー・六角レンチ
- 軍手(金属の角や部品で手を切らないように)
- 床を守る段ボールや古い毛布
- 外したねじを入れておく袋や容器
重い座面や背もたれを外すときは、部品が急に落ちることがあるので、二人で作業すると安心です。私のOC707は本体が約17.5kgあり、組み立てのときも男二人で1時間弱かかりました。分解でも、重さを甘く見ないほうがいいですね。
処分の前にやっておきたいこと
どの方法で処分する場合でも、出す前に次のことを済ませておくと、当日あわてずに済みます。
- 椅子に付けていたクッションやカバー、フックなどの小物を外しておく
- 売る・譲る場合は、座面や背もたれのほこりや汚れをふき取っておく
- 座面の高さを一番低くしておく(運ぶときに重心が下がって安定しやすい)
- 型番や購入時期をメモしておく(売るときや問い合わせのときに役立つ)
特にフリマアプリやリサイクルショップで売る場合は、型番が分かると買う側も判断しやすくなります。ニトリのオフィスチェアなら、ニトリネットの注文履歴やレシートで型番を確認できます。
処分の前に保証も確認
処分しようと思った理由が、座面が下がる、きしむ、ぐらつくといった不具合なら、処分の前に保証の対象かどうかを確認してみてください。ニトリのオフィスチェアは、モデルによって保証が1年または5年です。
ニトリ公式によると、保証書がなくても、見積書(注文伝票)・レシート・注文履歴・メールなどで購入が確認できれば保証を受けられます。ただし、キャスターなどの消耗品は保証の対象外です。どれくらい使えるものなのかは、ニトリのオフィスチェアの寿命でまとめています。
新しい椅子の段ボールも処分が必要
買い替えの場合は、古い椅子だけでなく、新しい椅子の梱包材の処分も考えておきましょう。前に紹介したとおり、ニトリでは段ボールなどの梱包材の処分も受け付けていません。
オフィスチェアの梱包はかなり大きく、たとえば私が使っているOC707(ポケットコイル)の梱包サイズは、幅73×奥行44.5×高さ66.5cmです。段ボールは資源ごみとして出せる自治体が多いですが、そのままでは大きすぎるので、つぶしてひもで縛るなど、自治体の出し方に合わせて準備しましょう。発泡スチロールやビニールの緩衝材も、分別のルールを確認しておくと安心です。
引っ越しのときは早めに計画を
引っ越しのタイミングで処分する場合は、早めに計画を立てておくのがおすすめです。自治体の粗大ごみは、申し込みから収集まで日数がかかることがあり、引っ越しの直前では間に合わないこともあります。
新居で新しい椅子を買うなら、新居への配送と同時にニトリの家具引取サービスを使う方法もありますが、引き取りは「お届け先」での搬出になるので、古い椅子を新居に運んでおく必要があります。古い椅子を旧居で処分したい場合は、自治体の粗大ごみや回収業者を使うほうが現実的です。
オフィスチェアは思った以上に重く、分解もしにくい家具です。無理にばらそうとするより、まずはお住まいの自治体の粗大ごみの料金を調べて、ニトリの引取サービスや回収業者と比べてみてください。手間と費用のバランスで選ぶのがいちばんですよ。
オフィスチェア処分のよくある質問(FAQ)
Q1. ニトリの店舗に古いオフィスチェアを持ち込めますか?
A. できません。ニトリ公式によると、不用品の回収・買取り・下取りはしておらず、店舗への持ち込みでの処分も受け付けていません。段ボールなどの梱包材も同じです。
Q2. 家具引取サービスの料金はいくらですか?
A. 搬出料は1回4,400円(税込)で、お届け当日に配送員へ支払います。ニトリ配送でお届けする対象商品を買うときのみ利用でき、お届け品と同数量または同容量までです。
Q3. オフィスチェアを買えば古い椅子を引き取ってもらえますか?
A. 多くのオフィスチェアは宅配便で届くお客様組立品なので、そのままでは引取サービスを利用できません。お届け方法の変更と組立サービス(有料)を使えば申し込めます。
Q4. 分解すれば燃えないごみで出せますか?
A. 自治体のルールによって違います。分解しても粗大ごみ扱いになる自治体もあるので、分解の前に必ず確認してください。
Q5. ガスシリンダーはどう処分すればいいですか?
A. ガスが封入された部品なので、分解したり穴を開けたりしないでください。処分方法は自治体によって違うので、自治体に確認しましょう。
ニトリのオフィスチェアの分解・処分まとめ
ニトリでは、不用品の回収・買取り・下取りや、店舗への持ち込みでの処分はしていません。例外は、ニトリ配送でお届けする対象商品を買うときの家具引取サービス(1回4,400円)です。オフィスチェアの多くは宅配便で届くため、引き取りを頼むには、お届け方法の変更と組立サービスの申し込みが必要になります。
ニトリの引き取りを使わない場合は、自治体の粗大ごみがいちばん確実です。分解して出せるかは自治体のルールによるので、事前に確認しましょう。キャスターや脚まわりは外れにくく、ガスシリンダーは分解してはいけない部品です。
手間と費用、引っ越しなどのスケジュールを考えて、自分に合った方法で安全に処分してくださいね。

