こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。
ニトリのオフィスチェアは新品でも手が届きやすい価格ですが、人気のOC707になると3万円台です。「メルカリなどの中古なら、もっと安く買えるのでは?」と考える人もいると思います。
中古品は、うまく見つければ確かに安く手に入ります。ただ、オフィスチェアは毎日体重を支えながら動く家具なので、見た目だけでは分からない劣化があり、保証の面でも新品とは大きく違います。
私は大学入学のタイミングでOC707を新品で買い、約1年半、毎日使っています。この記事では、ニトリ公式の保証の案内や、ニトリネットのレビューをもとに、ニトリのオフィスチェアを中古で買うときのメリット・デメリットと、確認したいポイントを整理しました。
- ニトリのオフィスチェアを中古で買うメリットとデメリット
- 新品との違い(保証・返品・状態)
- 中古で買う前に確認したいチェックポイント
- 中古と新品、どちらを選ぶべきかの判断基準
ニトリのオフィスチェアの中古と新品の違い
まずは、ニトリのオフィスチェアを中古で買う場合と新品で買う場合で、何が違うのかを整理します。
中古の一番のメリットは価格
中古品のいちばんのメリットは、やはり価格です。新品より安く手に入れば、その分を机やチェアマットなど、ほかのものに回せます。
特に、「とりあえず数か月だけ使えればいい」「引っ越しまでのつなぎに使いたい」など、使う期間が短いと決まっている場合は、中古品が選択肢になることもあるでしょう。
新品なら保証が受けられる
新品と中古でいちばん大きく違うのが、保証です。ニトリのオフィスチェアには、モデルによって1年または5年の品質保証が付いています。たとえば、OC707やOC702N、OC525は5年保証、OC105やOC513は1年保証です(ニトリネットの仕様表より)。
ニトリ公式のよくある質問によると、保証書がなくても、見積書(注文伝票)・レシート・注文履歴・メールなどで購入が確認できれば保証を受けられます。逆に言えば、購入の記録を持っていない中古品は、保証を受けにくいと考えておいたほうがいいでしょう。
また、保証期間は購入日から数えるので、たとえ前の持ち主から記録を受け取れたとしても、残りの保証期間は短くなっています。保証の詳しい内容はニトリのオフィスチェアの保証で紹介しています。
新品は返品・交換の条件も分かる
新品をニトリネットで買った場合は、商品のお届けの翌日から14日以内なら返品・交換を受け付けています(ご利用ガイドより)。ただし、組み立て途中や組み立て後の商品は、不良品を除いて返品・交換できません。
一方、フリマアプリや個人間の取引では、返品できるかどうかは出品者との話し合い次第になります。届いてから不具合に気づいても、思うように対応してもらえない可能性がある点は覚えておきましょう。
中古と新品の違いを一覧で比較
| 項目 | 新品 | 中古(フリマ・個人間) |
|---|---|---|
| 価格 | 定価(値下げの時期もある) | 新品より安いことが多い |
| ニトリの保証 | 1年または5年 | 購入の記録がないと受けにくい |
| 返品・交換 | 条件つきで可能 | 出品者次第 |
| 状態 | 新品 | 使い方によってさまざま |
| 試座 | 店舗の展示で試せる | 同じモデルの展示で試すしかない |
| 受け取り | 配送・店舗受取り | 大型の配送か、引き取りに行く |
こうして比べると、中古品は「価格の安さ」と引きかえに、「保証」「返品」「状態の分かりやすさ」を手放す買い方だと言えます。
オフィスチェアは劣化が見えにくい
オフィスチェアは、見た目がきれいでも、中の部品が傷んでいることがあります。オフィスチェアでよくある劣化は、次のようなものです。
- ガスシリンダーの沈み・下がり(座面が勝手に下がる)
- キャスターの割れや回りにくさ
- 座面クッションのへたり
- メッシュのたるみ
- 合成皮革のはがれ
- ねじのゆるみによるきしみ音や、機構のガタつき
このうち、ガスシリンダーの沈みや機構のガタつきは、写真ではほとんど分かりません。実際に座って、高さを変えたり、背もたれを倒したりして初めて気づくことが多い部分です。
レビューに見る劣化の例
ニトリネットのレビューにも、使っているうちの変化について書かれた声がありました。
- 「使い始めて6か月目くらいから徐々に座面がへたれはじめ、8か月たった今はもう大分ベコベコです」(OC707 エラストマーメッシュ、★2)
- 「かなり肉厚でそう簡単にへたらなさそう」(OC707 ポケットコイル、★5)
- 「13年使ったニトリの事務椅子」からの買い替え(OC707 エラストマーメッシュ、★4)
同じモデルでも、使う人の体格や使う時間、使い方で、傷み方はかなり変わります。中古品は「前の持ち主がどう使っていたか」が分からないので、同じモデル・同じ年数でも状態に大きな差があると考えておきましょう。
キャスターは消耗品で保証の対象外
中古品でよく傷んでいる部品の一つがキャスターです。ニトリ公式のよくある質問によると、キャスターなどの消耗品は、新品であっても保証の対象外です。
また、ニトリではキャスターなどのパーツのみの販売はしておらず、商品によって手配できる場合も、ニトリで購入した商品が対象で、会員証・レシート・お見積書や注文番号が必要と案内されています。購入の記録がない中古品では、こうした部品の手配も難しくなる可能性があります。
大型品の送料にも注意
フリマアプリでオフィスチェアを買う場合、本体価格だけでなく送料にも注意しましょう。オフィスチェアは梱包すると大きく、重さもあります。たとえばOC707(ポケットコイル)は本体が約17.5kg、新品の梱包サイズは幅73×奥行44.5×高さ66.5cmです。
出品者が送料込みにしていても、そのぶん本体価格が高めになっていることがあります。また、組み立てたままの状態で送られてくる場合、玄関や廊下を通れるかも確認が必要です。送料まで含めた金額で、新品と比べてみてください。
オフィスチェアの使用期間の目安
中古品を選ぶときは、そのオフィスチェアがあとどれくらい使えそうかも考えておきたいところです。日本オフィス家具協会(JOIFA)は、回転椅子の標準的な使用期間を8年としています(使用頻度や環境で変わります)。
なお、税法上の事務いすの法定耐用年数(主として金属製のものは15年、その他は8年)は会計上の数字で、実際の寿命とは別ものです。たとえば購入から4〜5年たった中古品なら、新品に比べて使える期間はそれだけ短くなると考えて、価格が見合っているかを判断しましょう。
ニトリのオフィスチェアを中古で買う時の注意点
ここからは、それでも中古で買いたい人のために、確認しておきたいポイントを紹介します。
型番と購入時期を確認する
まずは、出品されている椅子の型番を必ず確認しましょう。ニトリのオフィスチェアは、OC707、OC702N、OC513のように型番で区別されていて、同じような見た目でも座面高や機能、保証年数が違います。
型番が分かれば、ニトリネットで今の新品の価格や仕様を確認できます。購入時期も聞いておくと、どれくらい使われていたかの目安になります。型番も購入時期も分からない出品は、状態を判断する材料が少なすぎるので、避けたほうが無難です。どうしても気になる場合は、出品者に質問してから決めましょう。
新品の価格と比べる
型番が分かったら、ニトリネットで同じモデルの新品の価格を調べましょう。2026年9月時点では、OC707が34,990円、OC702NとOC525が29,990円、OC513が14,990円、OC105が11,990円でした。
中古品の価格が新品とあまり変わらないなら、保証や返品の条件がある新品を選んだほうが安心です。新品の値下げが出ていることもあるので、中古を買う前に一度チェックしてみてください。
ニトリ OC707 ポケットコイル
ニトリ OC702N(合成皮革 PVCタイプ)
座面の高さ調整が動くか
中古品で特に確認したいのが、座面の高さ調整です。ガスシリンダーが傷んでいると、座っているうちに座面が少しずつ下がってきたり、レバーを引いても上がらなかったりします。
出品者に質問できるなら、「座面の高さ調整は問題なく動くか」「座っていて勝手に下がることはないか」を聞いておきましょう。直接引き取りに行ける場合は、その場で座って、一番高い位置と一番低い位置まで動かしてみるのが確実です。
背もたれやリクライニング
背もたれのリクライニングとロックも確認したいポイントです。OC707の場合、左のレバーで背もたれの角度の調整と固定ができ、レバーを上げるとロック解除、押し下げると固定になります(ニトリネットの商品説明より)。
中古品では、ロックがかからない、背もたれがぐらつく、倒したときに異音がするといった不具合がないかを確認しましょう。肘掛けやヘッドレストのある椅子なら、それぞれの調整が動くか、がたつかないかも見ておきたいところです。
座面と背もたれの状態
座面と背もたれの素材の状態も、写真でよく確認しましょう。素材ごとに、次のような点を見ておくと安心です。
- メッシュ:たるみや破れ、座面がへこんだままになっていないか
- ファブリック(布):シミや汚れ、毛玉、においがないか
- 合成皮革:表面のひび割れやはがれがないか
- クッション:座面の一部だけが沈んでいないか
ニトリ公式の素材別の手入れの案内では、合成皮革は汗や整髪料などの油分、飲み物などの水分を長時間放置すると表面はがれの原因になるとされています。合成皮革の中古品は、表面の状態を特によく見ておきましょう。
キャスターと脚のチェック
キャスターは、割れや欠けがないか、5つともスムーズに回るかを確認します。髪の毛やほこりが絡まって回りにくくなっていることもあるので、写真で車輪のまわりも見ておきたいところです。
脚(5本脚のベース)は、ひびや変形がないかを確認しましょう。脚やキャスターは体重を支える大切な部分なので、少しでも不安がある場合は、買うのを見送ったほうが安全です。
よく似た型番の違いに注意
ニトリのオフィスチェアには、よく似た型番のモデルがあります。たとえば、2026年9月時点のニトリネットには「OC113」と「OC113N」が両方掲載されていて、サイズはOC113が幅62×奥行64×高さ102cm、OC113Nが幅62.5×奥行59.5×高さ107.5cmと違います。
中古品の出品では、型番の「N」の有無や、素材違い(メッシュ・ポケットコイル・合成皮革など)が正確に書かれていないこともあります。商品名や写真だけで判断せず、購入時のレシートや注文履歴の画面など、型番が分かるものを見せてもらえないか聞いてみましょう。型番が確認できれば、ニトリネットの商品ページで、座面高・重さ・保証年数・素材などの仕様を正確に比べられます。
直接引き取りに行くときの準備
近くの出品者から直接引き取る場合は、運ぶ手段を先に考えておきましょう。オフィスチェアは組み立てた状態だとかなりかさばり、重さもあります。OC707なら本体だけで約17.5kgです。
車で行く場合は、組み立てたままの椅子が積めるかを確認しておき、毛布などで車内を守るといいでしょう。その場で座って、座面の高さ調整やリクライニングを確かめられるのは、直接引き取りの大きなメリットです。
出品者に聞いておきたい質問
フリマアプリで買う前に、出品者に次のようなことを聞いておくと、失敗を減らせます。
- 型番と購入時期
- 1日にどれくらい使っていたか
- 座面の高さ調整やリクライニングに不具合はないか
- きしみ音やぐらつきはないか
- ペットや喫煙のある環境で使っていたか
- 組み立てた状態で送るのか、分解して送るのか
質問への答え方が丁寧かどうかも、出品者を判断する材料になります。あいまいな答えしか返ってこない場合は、慎重に考えましょう。
店舗の展示で座ってから買う
中古品は、買う前にその椅子に座れないことがほとんどです。そこで、近くにニトリの店舗があるなら、同じモデルの展示に座って、体に合うかを確かめておくのがおすすめです。
中古で安く買えても、体に合わなければ結局買い直すことになります。サイズが合うかどうかは、座面の高さや奥行きを、自分の体格と比べて確認しておきましょう。
説明書はニトリネットで見られる
中古品は、組立説明書や取扱説明書が付いていないこともあります。ニトリ公式のよくある質問によると、組立説明書・取扱説明書は、ニトリネットの商品ページの「組立説明書/取扱説明書」欄で確認できます。
型番が分かっていれば、レバーの使い方や調整のしかたを確認できるので、中古で買ったときにも安心です。分解された状態で届いた場合も、説明書を見ながら組み立てられます。
届いたらねじの点検と掃除を
中古品が届いたら、使い始める前に一度点検しておきましょう。ニトリ公式のよくある質問では、固定用のねじは定期的にゆるみを点検して締め直すよう案内されていて、目安は月に1度です。ゆるんだまま使うと破損の原因になるそうです。
あわせて、回転盤やキャスターについたほこりも掃除しておきましょう。公式では、ほこりと潤滑油が混ざると操作の異常や、床の汚れ・傷の原因になると案内されています。
汚れやにおいが気になるとき
中古品で気になりやすいのが、汚れやにおいです。ニトリ公式の手入れの案内では、ふだんはやわらかい布で軽くふき、汚れがひどい場合は、水かぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤を布に含ませて固く絞り、たたくようにふき取る方法が紹介されています。
注意したいのは、アルコールや次亜塩素酸水などの除菌・消毒剤、ベンジンやシンナーなどの溶剤は使わないよう案内されていることです。変色や変質、表面のはがれの原因になるそうです。中古品をきれいにしたいときほど、強い薬剤に頼らないようにしましょう。
中古オフィス家具店という選択肢
中古で買いたい場合は、フリマアプリだけでなく、中古オフィス家具店やリサイクルショップも選択肢になります。お店によっては検品をしていたり、独自の保証を付けていたりします。
ただし、メーカーの保証は新品の購入者が対象であることが多く、中古品はお店独自の保証になるのが一般的です。保証の期間や内容は、買う前にお店に確認しておきましょう。中古のオフィスチェア全般の注意点は中古のオフィスチェアの選び方でも解説しています。
中古と新品どちらを選ぶべき?
ここまでの内容をふまえると、次のように考えると選びやすくなります。
- 中古が向いている人:使う期間が短いと決まっている、実物を見て状態を確認できる、新品よりかなり安く買える
- 新品が向いている人:毎日長い時間座る、何年も使うつもり、保証や返品の安心がほしい
毎日何時間も座るなら、保証付きの新品を選ぶほうが、結果的に安心で長く使えることが多いと私は考えています。私のOC707も新品で買ったので、今も5年保証の期間内です。ニトリのオフィスチェアがどれくらい使えるかは、ニトリのオフィスチェアの寿命でまとめています。
中古を検討するなら、まず新品の価格と保証年数を調べて、「保証がないぶん、いくら安ければ納得できるか」を決めておくのがおすすめです。差が数千円なら、5年保証の付く新品のほうが安心感はずっと大きいですよ。
中古のよくある質問(FAQ)
Q1. 中古で買ったニトリのオフィスチェアも保証を受けられますか?
A. ニトリの保証は、見積書・レシート・注文履歴・メールなどで購入が確認できることが前提です。購入の記録がない中古品は、保証を受けにくいと考えておきましょう。
Q2. ニトリで中古のオフィスチェアを売っていますか?
A. ニトリ公式によると、店舗の展示は「見本品」で、展示品の販売はしていません。また、不用品の買取り・下取りもしていないと案内されています。
Q3. 中古で特に確認すべき部分はどこですか?
A. 座面の高さ調整(ガスシリンダー)、リクライニングとロック、キャスター、脚のひびや変形、座面や背もたれの素材の状態です。型番と購入時期も必ず確認しましょう。
Q4. 中古のキャスターが壊れていたら交換できますか?
A. ニトリではパーツのみの販売はしておらず、手配できる場合もニトリで購入した記録が必要です。購入の記録がない中古品では難しい可能性があります。
Q5. 中古のOC707はお得ですか?
A. 新品のOC707は5年保証で34,990円(2026年9月時点)です。中古との価格差、送料、状態、保証がないことを合わせて比べ、差が小さいなら新品を選ぶほうが安心です。
ニトリのオフィスチェアの中古まとめ
ニトリのオフィスチェアの中古品は、新品より安く買えるのが魅力です。一方で、購入の記録がないと保証を受けにくく、返品も出品者次第で、ガスシリンダーの沈みや機構のガタつきなど、写真では分からない劣化があるかもしれません。
中古で買うなら、型番と購入時期を確認し、新品の価格と送料込みで比べたうえで、座面の高さ調整・リクライニング・キャスター・素材の状態をしっかり確かめましょう。同じモデルの展示に店舗で座っておくのもおすすめです。
毎日長い時間座るなら、保証付きの新品のほうが安心して長く使えます。価格差と安心感をよく比べて、自分に合った買い方を選んでくださいね。

