こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。
身長が180cm以上ある人にとって、オフィスチェア選びは意外と難しいものです。座面を一番高くしても膝が上がってしまう、背もたれが肩までしかなく頭を預けられない、座面の奥行きが足りず太ももが浮く……といった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
高身長の人は、座面高の最高値だけでなく、座面の奥行き、背もたれの高さ、ヘッドレストの上限まで確認することが大切です。「大きい椅子なら合う」と決めつけず、膝の裏と背中が自然に収まる調整の幅があるかを重視しましょう。
この記事では、高身長の人がオフィスチェアを選ぶときのポイントと、ニトリのオフィスチェアから、座面を高くできるモデルや、180cm台の人のレビューがあるモデルを7脚紹介します。仕様と価格は2026年9月時点のニトリネット、口コミはニトリネットのレビューをもとにしています。
- 高身長の人に合う座面高と机の高さの目安
- 座面の奥行き・背もたれ・ヘッドレストの確認ポイント
- ニトリの高身長向けオフィスチェア7選
- 机の高さも合わせて見直す方法
高身長向けオフィスチェアの選び方
まずは、背の高い人がオフィスチェアを選ぶときに確認したいポイントを見ていきます。
座面高の目安を知る
日本オフィス家具協会(JOIFA)は、座面高の目安を「身長×1/4」、机の高さの目安を「座面高+身長×1/6」としています。高身長の人の目安を計算すると、次のようになります。
| 身長 | 座面高の目安 | 机の高さの目安 |
|---|---|---|
| 175cm | 約43.8cm | 約73cm |
| 180cm | 約45cm | 約75cm |
| 185cm | 約46.3cm | 約77cm |
| 190cm | 約47.5cm | 約79.2cm |
座面高の目安だけを見ると、多くのオフィスチェアの調整範囲に収まりそうに見えます。ただ、実際には机の高さや脚の長さ、座面のクッションの沈み具合によって、もう少し高くしたいと感じる人も多いようです。
表示の座面高と実際の高さ
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の解説では、座面高は実際に座ってクッションが2〜3cm沈んだ状態の高さで考えるとされていて、市販品の表示(沈む前の高さ)とは違う点に注意が必要です。
クッションがやわらかい椅子ほど、座ったときの実際の高さは表示より低くなります。高身長の人は、座面高の最高値に余裕のあるモデルを選んでおくと安心です。レビューにも「高さを最大にしても少し低いかなと感じました 参考176cm」(OC707 エラストマーメッシュ)という声がありました。
座面の奥行きも確認
背の高い人は、太ももも長くなります。座面の奥行きが短いと、深く座っても太ももの途中までしか座面に乗らず、浅く腰かけているような感覚になります。反対に、奥行きが長すぎると膝の裏に座面の先が当たります。
座面スライド機能があれば、座面を前後に動かして奥行きを合わせられます。ニトリでも、OC711やOC908など、商品説明に座面スライドの記載があるモデルがあります。レビューにも「座面はもう少し長さが欲しいですが」(OC707 ポケットコイル、身長175cm)という声がありました。
背もたれとヘッドレストの高さ
高身長の人は、背もたれの高さが足りないと、寄りかかったときに肩から上が背もたれから出てしまいます。頭まで預けたいなら、ハイバックの椅子か、ヘッドレストを高い位置まで上げられる椅子を選びましょう。
レビューにも「背もたれが身長175センチの私には少し低く首がだるくなってきます」(OC507)、「夫は180㎝有り、頭部分が何か合わなくてあまり良くなかったです」(OC513)という声がありました。一方で、「一息つく時の背もたれが高く、181㎝あっても頭まで支えられます」(エステン Nシールド)という声もあり、モデルによって差があることが分かります。
肘掛けの高さと間隔
座面を高くすると、肘掛けの高さも一緒に上がります。机の天板より肘掛けが高くなると、椅子が机の下に入らなくなるので、肘掛けの高さを調整できるか、跳ね上げられるかも確認しておきましょう。
また、肘掛けの左右の間隔も、体格によって感じ方が変わります。レビューには「肘掛けは間隔が60cmで体格が良い私でも遠い(身長176cm、体重83kg)」(OC707 ポケットコイル)という声もありました。肘を置いたときに腕が自然に収まるかを、店舗で確かめてください。
耐荷重は問い合わせて確認
体格の大きい人は、耐荷重も気になるところです。ただ、ニトリのオフィスチェアの多くは、仕様表に耐荷重の記載がありません。レビューにも「耐荷重などの記載が一切無い為太ってる方などは不安だと思います」(OC707 エラストマーメッシュ)という声がありました。
体重が気になる場合は、購入前に問い合わせて確認しましょう。座面高がさらに高い椅子を探している人は、座面高60cm以上のオフィスチェアも参考にしてください。
高身長向けオフィスチェアおすすめ7選
ここからは、ニトリのオフィスチェアから、座面を高くできるモデルや、高身長の人のレビューがあるモデルを7脚紹介します。まずは一覧で比べてみましょう。
おすすめ7脚の比較一覧
| モデル | 価格(税込) | 座面高 | 高さ | 保証 |
|---|---|---|---|---|
| OC708N Nシールド | 34,990円 | 約47〜57cm | 110.5cm | 5年 |
| OC708B | 34,990円 | 約45〜55cm | 110.5cm | 1年 |
| ASM001(Living in Comfort) | 17,990円 | 約46〜55cm | 84.5cm | 1年 |
| OC909 革 | 49,990円 | 約46〜53cm | 108cm | 5年 |
| OC702N | 29,990円 | 約47〜52cm | 112cm | 5年 |
| OC707 | 34,990円 | 約45〜52cm | 110cm | 5年 |
| エステン Nシールド | 24,990円 | 記載なし | 108〜113cm | 5年 |
価格や在庫は変わることがあるので、最新の情報はニトリネットの商品ページで確認してください。次から1脚ずつ紹介します。
ニトリOC708N Nシールド
OC708N Nシールドは、座面高が約47〜57cmと、紹介する中で最も高くまで上げられるモデルです。商品説明によると、ハイバックの高めの背もたれが首の後ろまで支え、背もたれと連動するアームでくつろぎやすい位置に調整できます。張地はひっかき傷に強い合成皮革「Nシールド」で、保証は5年です。
レビューは21件で平均★4.2でした。「座面の奥行きがあって、背もたれに頭と首がフィットすることが気に入りました」「ランバーサポートが調整できるものも良いです」という声がある一方で、「クッションが良すぎて少し動きずらく」という声もありました。
ニトリ OC708N Nシールド
こんな人に:座面をとにかく高くしたい人、座面の奥行きと背もたれの高さを重視する人。
ニトリOC708B
OC708Bは、座面高が約45〜55cmのオフィスチェアです。商品説明によると、ニトリと東洋紡が共同開発した、空気を通す合成皮革「ブレスレザー」を使い、厚みのあるクッションが腰から肩までを支えます。座面下のレバーで角度を調節するリクライニング機能があり、肘掛けにはやわらかいパッドが付いています。
保証は1年で、2026年9月時点ではレビューがまだありませんでした。座面を高めにしたい人は、店舗で座り心地を確かめてみてください。
こんな人に:座面を55cmまで上げたい人、合成皮革の見た目と蒸れにくさを両立したい人。
ニトリASM001
ASM001(Living in Comfort)は、17,990円で座面高が約46〜55cmまで調整できる、シンプルなデザインのオフィスチェアです。商品説明によると、座面には3cmのクッションが付いていて、肘までの高さは約66〜75cm、肘を傾斜部分に乗せることもできます。
2万円以下で座面を高くできるのが魅力です。ただし高さは84.5cmと背もたれは低めなので、頭まで寄りかかりたい人には向きません。2026年9月時点のレビューは1件でした。
こんな人に:予算を抑えて座面高を確保したい人、前かがみの作業が中心の人。
ニトリOC909 革
OC909は、座面と背もたれにポケットコイルを使い、座って触れる部分に本革を使ったワークチェアです。商品説明によると、リクライニングは3段階で固定でき、フットレストも付いています。キャスターにはミネベアミツミ社製のボールベアリングを採用していて、重い椅子でもスムーズに動かせるとされています。
座面高は約46〜53cm、サイズは幅79×奥行81.5×高さ108cmと大きめで、重量は約28.5kgあります。価格は49,990円、保証は5年です。体の大きい人が、ゆったりくつろげる椅子を探すときの候補になります。
こんな人に:ゆったりした大きめの椅子がほしい人、本革の座り心地を重視する人。
ニトリOC702N
OC702Nは、座面高が約47〜52cmと、一番低くしても47cmある高めのモデルです。商品説明によると、左側のレバーでリクライニングの解除・ロックができて好きな角度でくつろげ、ヘッド部分の角度は3段階に調節できます。フットレストも付いていて、保証は5年です。
布張りはレビュー46件で平均★4.2、合成皮革のPVCは34件で平均★4.6でした。ただ「体の大きな人には、背もたれが小さいかもしれません」という声もあったので、頭の位置は店舗で確かめておきましょう。詳しくはニトリOC702Nの口コミで紹介しています。
ニトリ OC702N(合成皮革 PVCタイプ)
こんな人に:座面の最低の高さが低すぎると感じる人、くつろぐ時間も長い人。
ニトリOC707
私が使っているOC707は、座面高が約45〜52cmで、ヘッドレストの角度と上下の位置を調節できます。私は身長172cmで、1年半ほぼ毎日使っていますが、とくに不満はありません。
高身長の人のレビューも多く、「183cm 93Kgですが、非常に良いです」「リクライニングの固定感やメッシュのしっかり感」(OC707 エラストマーメッシュ)、「身長は180cmくらいですが、問題ない大きさです」という声がありました。一方で「高さを最大にしても少し低いかなと感じました 参考176cm」という声もあり、机の高さによっては座面の高さが足りないと感じる人もいるようです。詳しくはニトリOC707のレビューで紹介しています。
ニトリ OC707 ポケットコイル
こんな人に:ヘッドレストの高さを調整したい人、調整機能とコスパのバランスを重視する人。
ニトリ エステン Nシールド
エステン Nシールドは、大型のヘッドレストで首の後ろまで支える、傷に強い合成皮革のオフィスチェアです。高さは108〜113cmで、座面にはポケットコイルを使っています。保証は5年です。
レビューは58件で平均★4.6でした。「一息つく時の背もたれが高く、181㎝あっても頭まで支えられます」「身長176cmで、店頭でいろいろ試して選びました」という声がある一方で、「身長180センチです。座面が、すこ〜し高いような気がします」「高身長の人の場合、太もも部分が圧迫される可能性がある」という声もありました。仕様表に座面高の記載がないので、店舗で確かめてから選びましょう。エステンについてはニトリのNシールドのオフィスチェアで紹介しています。
こんな人に:頭までしっかり寄りかかりたい人、2万円台で保証5年の椅子がほしい人。
予算を抑えたい場合
予算を抑えたい場合は、1万円以下や2万円以下のモデルも候補になります。たとえばニトリのOC113(9,990円)はハイバックで、レビューに「身長178センチの息子が座っても充分頭まで支えてくれ」という声がありました。ゲーミングチェアのGM707(19,990円)にも、「身長183ですが背もたれの高さも充分ありゆったり座れます」という声があります。
ただし、どちらも座面高は約43〜52cm前後なので、座面をもっと高くしたい人は、OC708NやASM001のような座面高の範囲が高めのモデルと比べてみてください。
ゲーミングチェアも候補に
背もたれの高さを重視するなら、ゲーミングチェアも候補になります。ニトリのゲーミングチェアは、背もたれが高いコックピット型のデザインで、GM707は高さ124cm、座面高は約44〜52cmです(ニトリネットの仕様表より)。保証は5年です。
ただし、座面高の範囲はオフィスチェアとあまり変わらないので、座面をもっと高くしたい人は、OC708Nなどと比べてみてください。
机の高さも見直そう
高身長の人は、椅子だけでなく机の高さも合っていないことがあります。一般的な日本のデスクの高さは70〜72cm前後が多く、JOIFAの目安で計算すると、身長180cmの人に合う机の高さは約75cmです。
机が低いと、座面を高くしたときに太ももが天板に当たったり、前かがみになったりします。高さを調整できる机を選ぶ、机の脚の下にかさ上げの部品を使うなど、机側の調整も考えてみてください。レビューにも、昇降デスクを73cmに設定して使っている人の声がありました(OC707 エラストマーメッシュ)。
リクライニングと体格の関係
体格の大きい人がリクライニングを使うときは、後ろに倒れたときの安定感も気になるところです。背もたれを倒すと、体の重さが後ろにかかるので、脚の広がりが小さい椅子では不安を感じることもあります。
リクライニングをよく使うなら、好きな角度や段階で固定できるか、倒したときに頭がヘッドレストに乗るかを、店舗で確かめておきましょう。OC707やOC702N、OC909などは、背もたれの角度を固定できると商品説明に書かれています。
大きく重い椅子の組み立て
高身長向けの椅子は、大きく重いものが多くなります。OC909は約28.5kg、OC702Nは約20.5〜22kg、OC708Bは約20kgあります(ニトリネットの仕様表より)。私のOC707(約17.5kg)でも、組み立ては男二人で1時間弱かかりました。
重い椅子を自分で組み立てる場合は、二人で作業できる日を選びましょう。部屋への運び込みも考えて、玄関や廊下の幅も確認しておくと安心です。
店舗で確かめたいポイント
高身長の人がオフィスチェアを試座するときは、次の点を確かめてみてください。
- 座面を一番高くしたとき、太ももがほぼ水平になるか
- 深く座ったとき、太ももが座面に十分乗っているか
- 背もたれに寄りかかったとき、頭や首が背もたれ・ヘッドレストに届くか
- 肘掛けの高さが肩の力を抜いた位置に合うか
- リクライニングしたとき、後ろに倒れすぎる不安がないか
- 座面を高くしたとき、肘掛けが机の天板に当たらないか
- 座面の幅が体に対して窮屈でないか
レビューにも「店頭でいろいろ試して選びました」(エステン Nシールド)という声が多く見られました。体格に合うかは、実際に座ってみるのがいちばん確実です。ニトリネットの商品ページで、近くの店舗の展示状況を確認してから出かけましょう。
背の高い人は、座面の高さだけでなく「頭がどこに当たるか」も必ず確かめてください。座面を高くした状態で背もたれに寄りかかってみると、背もたれやヘッドレストの高さが足りるかがすぐに分かりますよ。
高身長向けオフィスチェアのよくある質問(FAQ)
Q1. 身長180cmに合う座面高は?
A. JOIFAの目安(身長×1/4)では約45cmです。クッションの沈み込みや机の高さを考えると、座面高の最高値に余裕のあるモデルを選ぶと安心です。
Q2. ニトリで座面を一番高くできるオフィスチェアは?
A. 紹介した中では、OC708N Nシールドの約47〜57cmが最も高くまで上げられます。次いでOC708Bの約45〜55cm、ASM001の約46〜55cmです(2026年9月時点)。
Q3. 背もたれの高さはどれくらい必要ですか?
A. 頭まで預けたいなら、ハイバックかヘッドレスト付きの椅子を選びましょう。レビューでは、エステン Nシールドに「181㎝あっても頭まで支えられます」という声がありました。
Q4. 耐荷重はどれくらいですか?
A. ニトリのオフィスチェアの多くは、仕様表に耐荷重の記載がありません。体重が気になる場合は、購入前に問い合わせて確認しましょう。
Q5. 椅子を高くすると机に合わないときは?
A. 机の高さも見直しましょう。JOIFAの目安では、身長180cmに合う机の高さは約75cmです。高さを調整できる机を選ぶなど、机側の調整も考えてみてください。
高身長向けオフィスチェアおすすめまとめ
高身長の人がオフィスチェアを選ぶときは、座面高の最高値だけでなく、座面の奥行き、背もたれの高さ、ヘッドレストの上限まで確認しましょう。表示の座面高は座る前の高さなので、最高値に余裕のあるモデルを選ぶと安心です。
ニトリなら、座面高約57cmまで上げられるOC708N Nシールド、約55cmまでのOC708BとASM001、大きめのOC909、最低でも47cmあるOC702N、ヘッドレストを調整できるOC707、頭まで支えるエステン Nシールドが候補になります。
机の高さもあわせて見直しながら、膝の裏と背中が自然に収まる一脚を選んでくださいね。

