オフィスチェア・ワークチェア・デスクチェアの違いと選び方

オフィスチェア・ワークチェア・デスクチェアの違いと選び方(背景は運営者が所有するニトリOC707の写真)

こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。

椅子を探していると、「オフィスチェア」「ワークチェア」「デスクチェア」「ワーキングチェア」「PCチェア」など、いろいろな呼び方が出てきます。「何が違うの?」「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、これらの呼び方には、はっきりした線引きがないことがほとんどです。同じような椅子でも、お店やメーカーによって呼び方が違うことがよくあります。そのため、名前で選ぶのではなく、座面の高さ・背もたれ・肘掛け・ロッキングなど、実際の機能で判断することが大切です。

この記事では、それぞれの呼び方がどんな椅子を指すことが多いのかと、ニトリの商品説明での実際の使われ方、そして名前に惑わされずに椅子を選ぶポイントを解説します。

  • オフィスチェア・ワークチェア・デスクチェアの違い
  • ゲーミングチェアやダイニングチェアとの違い
  • ニトリの商品説明での呼び方の例
  • 名前ではなく機能で選ぶポイント
目次

オフィスチェアとワークチェアの違い

まずは、それぞれの呼び方がどんな椅子を指すことが多いのかを見ていきます。

呼び方にはっきりした決まりはない

最初に押さえておきたいのは、「オフィスチェア」「ワークチェア」「デスクチェア」といった呼び方には、法律や規格で決まった定義があるわけではない、ということです。メーカーやお店が、商品の特徴やイメージに合わせて使い分けているのが実情です。

そのため、「ワークチェアだから高機能」「デスクチェアだから簡易的」といったように、名前だけで椅子の性能を判断することはできません。同じ椅子が、あるお店ではオフィスチェア、別のお店ではワークチェアとして売られていることもあります。

オフィスチェアとは

オフィスチェアは、デスクワークで長時間座ることを前提に作られた椅子を指すことが多い呼び方です。一般的には、次のような機能を備えたものが多く見られます。

  • キャスター付きの5本脚
  • 座面の高さ調整(ガスシリンダー)
  • 座面の回転
  • 背もたれのロッキング(揺れ)

ダイニングチェアやソファと違い、「作業する姿勢を支える」ことが目的なので、体格に合わせて調整できる部分が多いのが特徴です。名前に「オフィス」と付いていますが、家庭で勉強や在宅ワークに使う椅子としても広く使われています。

ワークチェアとは

ワークチェアは、「作業用の椅子」という意味で使われる呼び方です。オフィスチェアとほぼ同じ意味で使われることが多く、家庭向けの商品では、オフィスチェアより「ワークチェア」と呼ぶお店もあります。

実際、ニトリの商品説明でも、「上着を掛けられるハンガー付きワークチェア」(OC513)、「高めの背もたれが首の後ろまでしっかり支えるハイバックのワークチェア」(OC505)、「軽量でコンパクトなワークチェア」(OC003)のように、オフィスチェアとして売られている商品を「ワークチェア」と表現しています。ニトリ公式のよくある質問でも、座面の昇降とキャスターの取り付けの説明は「ワークチェアの昇降方法とキャスター取り付けについて」というタイトルになっていました。

デスクチェアとは

デスクチェアは、「机(デスク)で使う椅子」という意味の呼び方です。こちらもオフィスチェアとほぼ同じ意味で使われることが多く、特に、デザイン性を重視した家庭向けの椅子や、コンパクトな椅子に使われることがあります。

ニトリの商品説明でも、OC525が「通気性の良いエラストマーメッシュを採用したデスクチェア」と紹介されている一方で、スエード調の生地を使った「大人かわいいチェア」シリーズのエランセも「デザイン性と機能性を兼ね備えたデスクチェア」と紹介されています。同じ「デスクチェア」でも、機能もデザインも大きく違う椅子が含まれているのが分かります。

ワーキングチェア・PCチェアなど

ほかにも、次のような呼び方があります。

  • ワーキングチェア:ワークチェアとほぼ同じ意味で使われる
  • PCチェア・パソコンチェア:パソコン作業用の椅子という意味で使われる
  • 事務椅子:事務作業用の椅子。オフィスチェアとほぼ同じ意味
  • 学習椅子:勉強用の椅子。子ども向けの学習机とセットのものも多い

ニトリネットのレビューにも「ニトリ店頭の全てのワーキングチェアを体験して比較検討した」「パソコンチェアーを高いのから何個も買い替えてきた」「13年使ったニトリの事務椅子」など、人によってさまざまな呼び方が使われていました。どの呼び方でも、指している椅子はほぼ同じと考えてよいでしょう。

背もたれの高さでの呼び分け

呼び方の中には、機能や形を表すものもあります。代表的なのが、背もたれの高さによる呼び分けです。

  • ハイバック:背もたれが頭や首の後ろまである。寄りかかって休みやすい
  • ミドルバック:背もたれが肩のあたりまで
  • ローバック:背もたれが背中の中ほどまで。コンパクトで圧迫感が少ない

ニトリでも「ハイバックオフィスチェア(OC113)」「ハイバックオフィスチェア(OC513)」のように、商品名に入っているものがあります。オフィスチェア・ワークチェアといった呼び方とは違い、こちらは椅子の形を表しているので、選ぶときの手がかりになります。

素材を表す呼び方

「メッシュチェア」「レザーチェア」「布張りチェア」のように、素材を表す呼び方もあります。メッシュは通気性がよく蒸れにくい、クッション(布張り)はやわらかく冬も冷えにくい、レザー(合成皮革)は汚れを拭き取りやすい、といった特徴があります。

素材を表す呼び方は、座り心地や手入れのしやすさに直接関わるので、ワークチェアかデスクチェアかといった呼び方よりも、選ぶうえで役立つ情報です。背もたれはメッシュで座面はクッション、というように、部分ごとに素材が違う椅子も多いので、商品説明で背もたれと座面の素材をそれぞれ確認しましょう。

呼び方の違いを一覧で整理

呼び方意味よく使われる場面
オフィスチェアデスクワーク用の椅子最も一般的な呼び方
ワークチェア作業用の椅子家庭向けの商品名・説明
デスクチェア机で使う椅子デザイン重視の家庭向けなど
ワーキングチェア作業用の椅子ワークチェアと同じ意味
PCチェアパソコン作業用の椅子通販の商品名など
事務椅子事務作業用の椅子会社・事務所向け

どれも「机に向かって作業するための椅子」を指していて、意味の違いはほとんどありません。大切なのは、名前ではなく、その椅子にどんな機能があるかです。

ゲーミングチェアとの違い

呼び方の違いがはっきりしているのが、ゲーミングチェアです。ゲーミングチェアは、ゲームをすることを想定した椅子で、背もたれが高いコックピット型のデザイン、首と腰のクッション、深いリクライニングなどを備えたものが多く見られます。

ニトリのゲーミングチェアGM707の商品説明にも「ゲームにも、仕事にも遊び心たっぷりのコックピット型デザイン」「ヘッドレスト・ランバーサポートクッション付き」と書かれています。一方で、ゲーミングチェアを在宅ワークや勉強に使っている人も多く、使い道で厳密に分かれているわけではありません。作業中心ならオフィスチェア、ゲームや休憩も重視するならゲーミングチェア、という考え方で比べてみてください。

ダイニングチェアとの違い

ダイニングチェアは、食事をするテーブルで使う椅子です。座面の高さが固定されているものが多く、キャスターや回転、ロッキングといった機能はないのが一般的です。食事の時間程度なら問題ありませんが、長い時間の作業には、体格に合わせて調整できるオフィスチェアのほうが向いています。

ただ、最近はダイニングにも置けるデザインのオフィスチェアもあります。ニトリの「大人かわいいチェア」シリーズの商品説明にも「デスクにはもちろんダイニングなどにもお使いいただけます」と書かれていて、レビューにも「ダイニングチェアとしても、勉強するときにも使えて、家で大活躍しています」(OC003 PVC)という声がありました。

学習椅子との違い

子ども向けの学習椅子は、学習机とセットで売られていることが多く、成長に合わせて座面の高さや奥行きを変えられるものがあります。たとえばニトリの「北欧風スタイルチェア」は、商品説明によると座面の高さを無段階で調整でき、座面の奥行きも2段階(ビス止め)で調整できて、「低学年のお子様から一般ユーザーまでマルチに使えます」と紹介されています。

大人用のオフィスチェアを子どもが使う場合は、座面の最低の高さが体に合うかに注意が必要です。足が床につかない場合は、すべりにくい足台を使うのが基本です。

バランスチェア・スタンディングチェアとの違い

オフィスチェアとは違うタイプの作業用の椅子に、バランスチェアやスタンディングチェアがあります。背もたれがない、膝で支える、立ったまま軽く腰かける、など、姿勢を意識させる特殊なタイプの椅子です。

たとえばニトリのスタンディングバランスチェアOC301は、商品説明によると、ベースの底面がカーブしていて、座面高さは58〜74cmまで調整でき、昇降式のスタンディングデスクに合わせることを想定しています。長時間の連続使用に向くかは人によるので、ふつうの高さの机で長く座る用途には、背もたれのあるオフィスチェアのほうが一般的です。

オフィスチェアとワークチェアの選び方

ここからは、名前に惑わされずに、自分に合う椅子を選ぶポイントを紹介します。

名前ではなく機能で比べる

オフィスチェア・ワークチェア・デスクチェアのどれを選ぶか迷ったら、名前は気にせず、次の機能を比べましょう。

  1. 座面高:体に合う高さに調整できるか(目安は身長×1/4)
  2. 背もたれ:高さ、角度の調整や固定、ロッキングがあるか
  3. 肘掛け:あるか、高さを調整できるか、机に当たらないか
  4. ランバーサポート:腰の部分を支えるパーツがあるか
  5. 素材:メッシュ・クッション・合成皮革のどれか
  6. 保証:何年か、どんな部品が保証の対象になるか
  7. サイズ:置き場所や机の下に収まるか

同じ「ワークチェア」でも、これらの機能が充実したものもあれば、最小限のものもあります。商品ページの仕様表と説明をよく読んで比べてみてください。オフィスチェアの選び方全体はオフィスチェアの選び方で詳しく解説しています。

長時間のPC作業なら調整機能を重視

毎日長い時間パソコン作業をするなら、調整機能を備えた椅子を基準に選ぶのがおすすめです。一般的に、1日の作業時間が長いほど、調整機能の多い椅子のメリットは大きくなります。

たとえば私が使っているニトリのOC707は、ニトリネットの商品説明によると、座面の高さ、背もたれの角度の調整と固定、アームレストの高さ・角度・前後の位置、ヘッドレストの角度と上下の位置を調節でき、フットレストも付いています。大学の勉強とPC作業でほぼ毎日使っていて、選んだ理由は3万円台という価格のわりに機能と性能がそろっていて、コスパが良いと思ったからです。OC707についてはニトリOC707のレビューで紹介しています。

ニトリ OC707 ポケットコイル

正面から見たニトリOC707のヘッドレスト、背もたれ、座面、肘掛け
私が使っているOC707。ニトリでは「オフィスチェア」として売られています

短時間ならシンプルな椅子でも

1日に座る時間が短い場合や、リビングで家族と共用する場合は、調整機能が少ないシンプルな椅子でも十分なことがあります。座面の高さが体に合えば、軽くてコンパクトな椅子のほうが、動かしやすく部屋にもなじみます。

たとえばニトリのOC003は、幅53.5×奥行58.5×高さ66.5cm、重量約7kgのコンパクトなワークチェアで、座面高は約41.5〜50cmに調整できます(ニトリネットの仕様表より)。使う時間と場所に合わせて、必要な機能を見極めましょう。

ニトリ コンパクトオフィスチェア OC003

よく出てくる機能の名前

椅子の呼び方よりも大切なのが、機能の名前を知っておくことです。商品ページでよく見かける機能を、一覧にまとめました。

機能内容
座面高(ざめんこう)床から座面までの高さ。ガスシリンダーで上下する
座面奥行き座面の前後の長さ。座面スライドで調整できるものもある
ロッキング背もたれが後ろに倒れる機能
シンクロロッキング背もたれと座面が連動して動く。倒れても足が浮きにくい
前傾チルト座面(と背もたれ)が前に傾く。前のめりの作業向き
ランバーサポート背もたれの腰の部分を支えるパーツ
アームレスト肘掛け。高さのみの「1D」から、前後・左右・角度まで動く「3D」「4D」など
ヘッドレスト頭や首を支えるパーツ

これらの機能のうち、自分に必要なものが付いているかを確かめれば、呼び方に関係なく椅子を比べられます。機能が多いほど調整の手間も増えるので、必要な機能だけあれば十分です。

価格帯ごとの違い

呼び方よりも、価格帯のほうが椅子の違いを表していることが多いです。オフィスチェアの価格帯は、おおむね次のように分けられます。

  • 〜1万円台:ホームセンター・量販店・ニトリ・IKEAなどのエントリーモデル。調整機能は最小限
  • 2万〜5万円台:ランバーサポートや多機能アームを備えた高コスパモデルが増える
  • 5万〜10万円台:国内大手の中堅モデルや高機能チェア
  • 10万円以上:国内外のハイエンド。保証が長く、部品交換で長く使える設計が多い

同じ「ワークチェア」でも、1万円以下のものと5万円以上のものでは、調整できる部分や保証が大きく違います。予算と必要な機能のバランスで選びましょう。

商品名で検索するときのコツ

通販サイトで椅子を探すときは、呼び方によって表示される商品が変わることがあります。「オフィスチェア」で探しても見つからない椅子が、「ワークチェア」「デスクチェア」で見つかることもあります。

気になる椅子を探すときは、いくつかの呼び方で検索してみると、選択肢を広げられます。そのうえで、仕様表の座面高や機能で絞り込んでいくと、効率よく比べられます。

家庭用か業務用かも確認

呼び方とは別に、確認しておきたいのが、家庭用か業務用かです。ニトリのオフィスチェアの多くは、商品説明に「一般家庭向けの商品です。業務使用を前提とした構造にはなっておりません」と書かれています。ニトリ公式のよくある質問では、業務用での使用は品質保証の対象外と案内されています。

家庭で使うなら問題ありませんが、事務所などで仕事用に使う場合は、業務用として使えるかどうかを商品説明で確かめておきましょう。

店舗では呼び方に関係なく座り比べる

店舗で椅子を選ぶときは、売り場の名前や商品名にとらわれず、気になる椅子にどんどん座ってみましょう。同じ売り場に、オフィスチェア・ワークチェア・ゲーミングチェアが並んでいることもあります。

座面の高さを自分に合わせ、深く座って背もたれに寄りかかり、肘を置いてみる。この流れで何脚か座り比べると、名前ではなく、自分の体に合うかどうかで判断しやすくなります。ニトリのモデルの選び方はニトリのオフィスチェアおすすめも参考にしてください。

◆研究員Kのワンポイントアドバイス

「ワークチェア」「デスクチェア」という名前は、お店ごとの呼び分けにすぎないことがほとんどです。迷ったら名前は気にせず、商品ページの仕様表で座面高と調整機能を比べてみてくださいね。

呼び方の違いのよくある質問(FAQ)

Q1. オフィスチェアとワークチェアの違いは何ですか?

A. はっきりした決まりはなく、ほぼ同じ意味で使われることが多いです。ニトリでも、オフィスチェアとして売られている商品を商品説明で「ワークチェア」と表現しています。

Q2. デスクチェアはオフィスチェアと違いますか?

A. こちらもほぼ同じ意味で使われます。デザイン重視の家庭向けの椅子に使われることもありますが、名前だけで機能は判断できません。

Q3. ゲーミングチェアはオフィスチェアと何が違いますか?

A. ゲーミングチェアは、背もたれが高いコックピット型のデザインや、首と腰のクッション、深いリクライニングなど、くつろぐ機能が充実したものが多いのが特徴です。

Q4. 在宅ワークにはどれを選べばいいですか?

A. 呼び方は気にせず、座面高・背もたれ・肘掛けなどを体に合わせて調整できる椅子を選びましょう。長時間座るなら、調整機能の多い椅子が向いています。

Q5. ダイニングチェアで作業してもいいですか?

A. 短い時間なら問題ありませんが、座面の高さを調整できないものが多いので、長時間の作業には調整できるオフィスチェアのほうが向いています。

オフィスチェアとワークチェアの違いまとめ

オフィスチェア・ワークチェア・デスクチェア・ワーキングチェア・PCチェアといった呼び方には、はっきりした決まりはなく、どれも「机に向かって作業するための椅子」を指すことがほとんどです。ニトリでも、同じ商品をオフィスチェアともワークチェアとも表現しています。

名前で選ぶのではなく、座面高・背もたれ・肘掛け・ランバーサポート・素材・保証など、実際の機能で比べることが大切です。長時間のPC作業なら調整機能の多い椅子、短時間ならシンプルな椅子、というように、使い方に合わせて選びましょう。

呼び方に惑わされず、店舗で座り比べて、自分の体と作業に合う一脚を見つけてくださいね。

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この記事を書いた人

工学部に通う大学生。腰に不安があり、長時間の勉強のためにニトリのOC707を選んで毎日使っています。自分の椅子は実体験で、ほかの椅子はメーカー公式の情報と購入者の口コミをもとに、良い点も気になる点も正直にまとめています。

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