こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。
毎日使うオフィスチェアは、気づかないうちにほこりや皮脂、食べこぼしなどで汚れていきます。「座面が黒ずんできた」「メッシュの網目にほこりがたまっている」と気になっても、どうやって掃除すればいいのか迷いますよね。
私が使っているニトリのOC707は、背もたれがメッシュで、座面はポケットコイルを布で覆った作りです。素材が違えば、掃除のしかたも変わります。間違った方法で掃除すると、かえって生地を傷めてしまうこともあるので注意が必要です。
この記事では、ニトリ公式のよくある質問で案内されているお手入れ方法をもとに、オフィスチェアの素材別の掃除方法と、汚れを防ぐ工夫をまとめました。
- ニトリ公式がすすめる基本のお手入れ方法
- メッシュ・合成皮革・布・本革の素材別の掃除方法
- キャスターや回転部分の掃除のしかた
- 座面カバーやチェアマットで汚れを防ぐコツ
ニトリのオフィスチェアの掃除方法の基本
まずは、どの素材にも共通する基本のお手入れ方法と、掃除で使ってはいけないものから確認していきましょう。
掃除の前に素材を確認する
掃除を始める前に、まず自分の椅子にどんな素材が使われているかを確認しておきましょう。ニトリネットの商品ページの「仕様・サイズ」の欄に、主な素材が書かれています。
ただ、オフィスチェアは座面と背もたれで素材が違うことがよくあります。たとえば私のOC707(ポケットコイル)は、仕様表の素材は「合成繊維(熱可塑性エラストマー)」ですが、商品説明を読むと座面にポケットコイルを使っていることが分かります。仕様表だけで判断せず、商品説明や実物もあわせて確認するのがおすすめです。
素材が分からないときは、目立たない場所で少しだけ試してから全体を掃除すると、思わぬ色落ちや傷みを防げますよ。

毎日のお手入れはやわらかい布で
ニトリ公式のよくある質問では、椅子の毎日のお手入れは、やわらかい布で軽く拭くことがすすめられています(出典:ニトリ よくあるご質問『イスの使用に関する注意点』)。
毎日ゴシゴシ掃除する必要はありません。座面や背もたれ、ひじ掛けなど、手や体がよく触れる部分を、乾いたやわらかい布でさっと拭くだけで十分です。汚れがたまる前にこまめに拭いておくと、あとで大がかりな掃除をしなくて済みます。
特にひじ掛けは、手の皮脂がつきやすい場所です。気づくとテカテカしてくるので、ひじ掛けだけでも数日に一度拭く習慣をつけておくといいですね。
汚れがひどいときの拭き方
から拭きで落ちない汚れには、薄めた中性洗剤を使います。ニトリ公式のよくある質問で案内されている手順は、次のとおりです。
- 水かぬるま湯で、台所用の中性洗剤を薄める
- やわらかい布をその液に浸して、軽く絞る
- 汚れた部分を、こすらずにたたくようにして拭き取る
- 水を浸した布で、洗剤を拭き取る
- 最後に、乾いた布で水気をしっかり拭き取る
ポイントは、こすらずに「たたく」こと。ゴシゴシこすると、汚れが広がったり、生地が毛羽立ったりする原因になります。また、洗剤や水分が残ると、それ自体がシミや劣化の原因になるので、最後の水拭きと乾拭きまで丁寧に行いましょう。
掃除に使ってはいけないもの
椅子の掃除で特に気をつけたいのが、使う洗剤や薬剤です。ニトリ公式のよくある質問では、次のものは使わないよう案内されています。
- 化学雑巾
- 除菌・消毒剤(アルコール、次亜塩素酸水など)
- 溶剤(ベンジン、シンナーなど)
これらを使うと、変色や変質、表面がはがれることがあるそうです。特にアルコールの除菌シートは、身近にあってつい使いたくなりますが、椅子の生地には使わないようにしましょう。どうしても除菌したい場合は、使う前に取扱説明書を確認するか、ニトリに問い合わせると安心です。
メッシュの掃除方法
メッシュの背もたれや座面は、網目にほこりがたまりやすい素材です。網目の奥に入り込んだほこりは、布で拭くだけではなかなか取れません。
メッシュのほこりは、やわらかいブラシで網目をなでるようにしてかき出すか、掃除機のブラシノズルで吸い取るのがおすすめです。掃除機を使うときは、メッシュを強く吸いすぎたり、ノズルを押しつけたりしないように気をつけてください。メッシュはフレームに張って作られているので、強い力をかけ続けると張りがゆるむ原因になりかねません。
皮脂などの汚れが目立つ場合は、基本のお手入れと同じく、薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布でたたくように拭き、水拭き・乾拭きで仕上げます。網目に水分が残らないよう、乾いた布でしっかり押さえるようにして水気を取りましょう。
合成皮革(PVC・PU)の掃除方法
汚れを拭き取りやすいのが合成皮革のいいところです。ニトリ公式の合成皮革のお手入れの案内(ソファ向けですが、椅子の素材別のお手入れとして紹介されています)によると、合成皮革は主にPVC(塩化ビニール)とPU(ポリウレタン)で、PVCは水や汚れに強いのが特徴とされています。
普段は、から拭きか、固く絞ったやわらかい布での水拭きで十分です。汚れたときは、ぬるま湯で薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布で、たたくように拭き取り、最後に乾いた布で水分をしっかり拭き取ります。
注意したいのは、汗や整髪料などの油分、飲み物などの水分を長時間放置すると、表面がはがれる原因になることです。また、直射日光や冷暖房が直接当たる場所に置くと、表面の劣化の原因になるとも案内されています。汚れはその日のうちに拭き取り、置き場所にも気を配ってあげましょう。
布(ファブリック)の掃除方法
布張りの椅子は肌ざわりがいい一方で、飲み物などがしみ込みやすく、シミになりやすいのが弱点です。ニトリ公式のファブリックのお手入れの案内では、次のような方法がすすめられています。
- 普段は表面を軽くたたき、掃除機でほこりを取る
- 太い糸の折り目のものは、やわらかいブラシでブラッシングする
- 飲み物をこぼしたら、乾いた布などですぐに吸い取る
- 汚れは、薄めた中性洗剤を浸してやわらかく絞った布でたたいて落とし、固く絞った布で水拭きする
また、撥水・撥油効果のある保護スプレー(プロテクター)を使うと、汚れがつきにくくなるとも案内されています。ただし、すでに撥水加工がされている商品もあるので、使う前に商品の説明を確認してください。アルコールやベンジン、シンナーなどの有機溶剤は使わないようにしましょう。
本革の掃除方法
OC909 革のように本革を使った椅子は、ほかの素材より少し丁寧なお手入れが必要です。ニトリ公式の本革のお手入れの案内によると、本革は天然素材なので、お手入れを怠ると革が硬くなって劣化を引き起こすとされています。
普段は、やわらかい布でほこりを払う程度で十分です。汚れたときは革専用のクリーナーを使い、シンナーやベンジン、中性洗剤は使わないよう案内されています。表面がテカテカしてきたら汚れてきた目安で、3〜6カ月ごとに専用クリーナーでお手入れするのがおすすめとのこと。
また、直射日光に長く当たると劣化が早まり、ひび割れの原因になるので、窓際に置く場合は注意しましょう。
キャスターと回転部分の掃除
見落としがちですが、キャスターと座面の下の回転部分も、定期的に掃除しておきたい場所です。
ニトリ公式のよくある質問では、回転盤やキャスターについたホコリは定期的に掃除するよう案内されています。ホコリと潤滑油が混ざると、操作の異常が起きたり、すす状の粉が出てきてカーペットを汚したり、床に傷をつけたりするおそれがあるそうです。

キャスターには髪の毛や糸くずが絡まりやすいので、椅子を横に倒して、ピンセットなどで取り除きましょう。椅子を倒すときは、床に傷がつかないよう、段ボールや古いタオルを敷いておくと安心です。
ひじ掛けとヘッドレストの掃除
座面や背もたれに比べて見落としがちなのが、ひじ掛けとヘッドレストです。どちらも肌や髪が直接触れる部分なので、皮脂や整髪料の汚れがたまりやすい場所なんです。
ひじ掛けは、手や腕の皮脂でだんだんテカってきます。普段はやわらかい布でから拭きし、べたつきが気になってきたら、薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布で拭き、水拭き・乾拭きで仕上げましょう。
ヘッドレストは、髪の毛や整髪料、汗がつきやすい部分です。ニトリ公式の合成皮革のお手入れの案内でも、汗や整髪料などの油分を長時間放置すると表面のはがれの原因になるとされています。リクライニングして頭を預けることが多い人は、ヘッドレストもこまめに拭いておくと安心です。

飲み物をこぼしたときの対処
机で作業しながら飲み物を飲んでいると、うっかりこぼしてしまうこともありますよね。そんなときは、とにかく早く対処することが大切です。
- 乾いた布やティッシュで、こすらずに押さえて水分を吸い取る
- 汚れが残ったら、薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布でたたく
- 水を含ませて固く絞った布で、洗剤を拭き取る
- 乾いた布で水気を取り、風通しのいい場所で乾かす
布やメッシュは水分がしみ込みやすく、合成皮革も水分を長く放置すると表面のはがれにつながります。素材にかかわらず、「すぐ吸い取る」が鉄則です。ドライヤーの熱風を近くから当てると生地を傷めることがあるので、自然に乾かすようにしましょう。
ニトリのオフィスチェアの掃除を楽にする工夫
ここからは、そもそも汚れをためないための工夫と、掃除の頻度の目安を紹介します。
座面カバーで汚れを防ぐ
座面の汚れが気になるなら、カバーをかけておくのも一つの方法です。カバーなら汚れたら取り外して交換できるので、椅子そのものを掃除する手間を減らせます。
ただ、カバーを選ぶときは注意点もあります。オフィスチェアは座面の下にレバーがあり、座面の形も四角や丸みのある形などさまざまです。レバーの操作をじゃましないか、座面の形とサイズに合うかを確認してから選びましょう。カバーがずれると、座ったときに滑りやすくなることもあります。
100円ショップで手に入る椅子カバーについては、オフィスチェアカバーは100均で揃う!代用や自作アイデアで詳しく紹介しています。
チェアマットで床と椅子を守る
キャスター付きの椅子を使っているなら、チェアマットも汚れ対策として役立ちます。チェアマットを敷いておけば、キャスターで床を傷つけにくくなるだけでなく、床のほこりがキャスターに絡まりにくくなります。
ニトリでも、チェアマットが販売されています(2026年9月時点)。
- チェアマット(モノマーN):幅80×奥行120cm、厚さ1mm、4,490円。汚れや印刷物などが移りにくい加工で、食べこぼしや飲みこぼしも簡単に拭き取れると紹介されています
- 大きめの透明チェアマット:幅90×奥行150cm、3,990円。PVC素材で水や汚れに強く、好きなサイズに切って使えるとされています
ニトリ公式のよくある質問でも、ウッドフロアやクッションフロア、畳の上で椅子を使う場合は、カーペットを敷くかフェルトなどの保護材を付けるよう案内されています。床の保護と汚れ対策を兼ねて、ニトリネットの公式通販などでチェアマットを検討してみてください。
子どもやペットがいる家庭の汚れ対策
小さな子どもやペットがいる家庭では、食べこぼしや引っかき傷など、椅子の汚れや傷みが気になりやすいですよね。
ニトリ公式の合成皮革のお手入れの案内では、飲み物やペットのおしっこなどの水分が付いたまま長時間放置すると、表面がはがれる原因になるとされています。汚れたらすぐに拭き取ることが、何より大切です。
これから椅子を選ぶなら、汚れや傷に強い素材を選ぶのも一つの方法です。ニトリには、引っかき傷にとても強い合成皮革「Nシールド」を使ったモデル(エステン Nシールド、OC708N Nシールド)があります。商品説明によると、6Hの鉛筆の芯で引っかいても傷がつかない丈夫さで、お手入れも簡単とされています。素材ごとの特徴はニトリのオフィスチェア素材比較でまとめています。
掃除の頻度の目安
掃除をどのくらいの頻度で行えばいいか、目安をまとめてみました。
| 頻度 | やること |
|---|---|
| 毎日〜数日に一度 | 座面・背もたれ・ひじ掛けをやわらかい布で軽く拭く |
| 週に一度 | メッシュや布のほこりをブラシや掃除機で取る |
| 月に一度 | キャスターと回転部分のほこりを取る、ネジのゆるみを点検する |
| 汚れたとき | 薄めた中性洗剤でたたき拭き、水拭き、乾拭き |
あくまで一般的な目安なので、使う時間や環境に合わせて調整してください。毎日長く座る人や、ペットがいる家庭では、もう少しこまめに掃除してもいいでしょう。
掃除に用意しておくと便利な道具
オフィスチェアの掃除は、特別な道具がなくても家にあるもので十分できます。あると便利なのは次のようなものです。
- やわらかい布(マイクロファイバークロスなど)を2〜3枚
- 台所用の中性洗剤と、水やぬるま湯を入れる容器
- やわらかいブラシ(メッシュや布のほこり取り用)
- 掃除機のブラシノズル
- ピンセット(キャスターに絡んだ髪の毛を取る用)
布は、洗剤拭き用・水拭き用・乾拭き用と分けて使うと、洗剤が残りにくくなります。道具をひとまとめにして椅子の近くに置いておけば、汚れに気づいたときにすぐ掃除できますよ。
掃除のついでにネジも点検
掃除をするときは、ついでにネジのゆるみもチェックしておくのがおすすめです。ニトリ公式のよくある質問では、椅子の固定用のネジは、月に1度を目安に点検して締め直すよう案内されています。
ネジがゆるんだまま使い続けると、破損の原因になるそうです。また、ぐらつきや軋みがネジの締め直しで改善しない場合は、自分で分解せずに問い合わせるよう案内されています。掃除と点検をセットにしておけば、忘れずに続けやすくなりますね。
月に一度の掃除の日を決めて、「キャスターのほこり取り→ネジの点検→全体の拭き掃除」をまとめてやってしまうのがおすすめです。15分ほどで終わるので、椅子を長持ちさせるための習慣として取り入れてみてくださいね。
汚れや劣化がひどいときは
掃除をしても落ちない汚れや、表面のはがれ、破れなどが目立ってきたら、カバーで隠すか、買い替えを考えるタイミングかもしれません。
特に合成皮革のはがれやメッシュのたるみは、掃除では元に戻せません。座り心地にも影響するようなら、修理や買い替えを検討しましょう。保証期間内であれば、まずはニトリに相談するのが先です。座面のへたりや座面が勝手に下がるといった症状も、掃除では直らない劣化のサインなので、あわせてチェックしておきましょう。
私が使っているOC707の使い心地は、ニトリOC707のレビューで紹介しています。
掃除と手入れのよくある質問(FAQ)
Q1. アルコールの除菌シートで拭いてもいいですか?
A. ニトリ公式では、アルコールや次亜塩素酸水などの除菌・消毒剤は、変色や変質、表面のはがれの原因になるため使わないよう案内されています。普段はやわらかい布で拭き、汚れは薄めた中性洗剤で落としましょう。
Q2. メッシュのほこりはどうやって取ればいいですか?
A. やわらかいブラシで網目をなでるようにかき出すか、掃除機のブラシノズルで軽く吸い取るのがおすすめです。メッシュを強く吸ったり押したりすると張りがゆるむ原因になるので、やさしく行いましょう。
Q3. 座面を水洗いしてもいいですか?
A. 椅子の座面は取り外して丸洗いする作りではないものがほとんどです。ニトリ公式の案内どおり、薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布でたたくように拭き、水拭きと乾拭きで仕上げましょう。
Q4. キャスターが黒い粉で床を汚します。
A. ニトリ公式によると、回転盤やキャスターについたホコリが潤滑油と混ざると、すす状の粉が出て床を汚すことがあります。キャスターと回転部分のほこりを定期的に掃除してみてください。
Q5. 汚れ防止にはカバーとマットのどちらがいいですか?
A. 座面の汚れを防ぐならカバー、床の傷やほこりを防ぐならチェアマットが向いています。カバーは、座面の下のレバー操作をじゃましないものを選びましょう。
ニトリのオフィスチェア掃除方法のまとめ
ニトリのオフィスチェアの掃除は、毎日のやわらかい布でのから拭きが基本です。汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布でたたくように拭き、水拭きと乾拭きで仕上げます。アルコールなどの除菌剤や溶剤は、変色や表面のはがれの原因になるので使わないようにしましょう。
メッシュはブラシや掃除機でほこりを取り、合成皮革は水分や油分を放置しない、布はこぼしたらすぐ吸い取る、本革は専用クリーナーで、と素材ごとのポイントも押さえておくと安心です。キャスターや回転部分のほこり取りと、月1回のネジの点検もあわせて行えば、椅子を長くきれいに使えます。
座面カバーやチェアマットも上手に取り入れて、毎日座る椅子を気持ちよく保ってくださいね。

