こんにちは。オフィスチェアラボ、研究員Kです。
オフィスチェアを選んでいると、「ヘッドレスト付き」と「ヘッドレストなし」で価格が変わるモデルがよくあります。「ヘッドレストって本当に必要?」「なしのモデルを買って、あとから付けられる?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
ヘッドレストは、使い方によって「あってよかった」と感じる人もいれば、「ほとんど使わない」「むしろ邪魔」と感じる人もいるパーツです。大切なのは、自分がどんな姿勢で座る時間が長いかを考えて選ぶことです。
私はヘッドレスト付きのニトリのOC707を、大学の勉強とPC作業で毎日使っています。この記事では、オフィスチェアのヘッドレストが必要な人・いらない人の違い、正しい位置の合わせ方、後付けするときの注意点を、ニトリの商品情報やレビューもまじえて解説します。
- オフィスチェアのヘッドレストの役割
- ヘッドレストが必要な人・いらない人
- ヘッドレストの正しい位置と調整のしかた
- ヘッドレストを後付けするときの注意点
オフィスチェアのヘッドレストは後付けより必要か
まずは、ヘッドレストの役割と、どんな人に必要なのかを見ていきます。
ヘッドレストの役割とは
ヘッドレストは、背もたれの上に付いていて、頭や首を支えるパーツです。背もたれに寄りかかったときに、頭を預けられる場所があることで、リラックスした姿勢をとりやすくなります。
ポイントは、ヘッドレストが主に役立つのは、背もたれに寄りかかったり、リクライニングしたりしているときだということです。机に向かって前かがみで作業しているときは、頭が背もたれから離れるので、ヘッドレストに頭が触れることはほとんどありません。
ヘッドレストが必要な人
次のような使い方をする人には、ヘッドレストがあると便利です。
- 作業の合間に、背もたれに寄りかかって休むことが多い
- リクライニングして動画を見たり、読書したりする
- 椅子に座ったまま、少し仮眠をとりたい
- Web会議や電話で、背もたれに寄りかかって話す時間が長い
- ゲームをするときに、背もたれを倒し気味にして座る
ニトリのオフィスチェアの商品説明でも、たとえばOC702Nには「フットレスト付きで、リクライニング機能・角度調節ヘッドレストと合わせて使用すれば読書やテレビを見る時も、好みの姿勢に調節できます」と書かれています。くつろぐ時間を重視する椅子ほど、ヘッドレストが活躍しやすいと言えます。
ヘッドレストがいらない人
反対に、次のような使い方が中心の人は、ヘッドレストがなくても困らないことが多いです。
- 前かがみで書き物やパソコンの作業をすることが多い
- 背もたれにはあまり寄りかからない
- リクライニングはほとんど使わない
- 椅子に座る時間が短い
前傾姿勢で集中する作業が中心なら、ヘッドレストは使わないことも多いでしょう。その場合は、ヘッドレストなしのモデルを選んで、そのぶん座面や背もたれ、ランバーサポートなど、ほかの部分にお金をかけるほうが満足度は高くなりやすいです。
ヘッドレストが邪魔に感じるケース
ヘッドレストがあると、かえって気になるケースもあります。よくあるのが、ヘッドレストの位置が合っておらず、首や頭を前に押されるように感じるケースです。
ヘッドレストが前に出すぎていると、背もたれに寄りかかったときに頭が前に押され、首が前に曲がった状態になります。また、背の高さに対してヘッドレストが低すぎると、頭ではなく首の付け根や肩に当たって、違和感が出ることもあります。こうした場合は、ヘッドレストの高さや角度を調整できるかどうかが大切になります。
ヘッドレスト付きのデメリット
ヘッドレストは便利な一方で、付いていることによるデメリットもあります。
- 価格が上がりやすい:同じシリーズでも、ヘッドレスト付きのほうが高いことが多い
- 椅子が大きくなる:背の高さが増えるので、部屋の中で圧迫感が出ることがある
- 調整の手間が増える:座面や背もたれに加えて、ヘッドレストも合わせる必要がある
- 棚や壁に当たることがある:リクライニングしたときに、後ろの家具に当たらないか注意が必要
たとえばニトリのゲーミングチェアは、背もたれが高いコックピット型で、GM707の高さは124cmあります。ヘッドレスト付きのオフィスチェアのOC707(高さ110cm)と比べても、一回り大きくなります。置き場所の天井や窓、棚との位置関係も考えておきましょう。
ゲーミングチェアのクッション型との違い
ゲーミングチェアには、背もたれに固定されたヘッドレストではなく、首の部分にクッションを付けるタイプが多く見られます。クッション型は、位置を動かせるものもあり、体格に合わせやすいのが特徴です。
ニトリネットのレビューにも、「頭と腰のクッションがその場で移動できるのが購入の決め手となりました」(GM709 フットレスト付き)という声がある一方で、「ヘッドレストのクッションはもう少し位置調整できた方が良いかな」(GM702N)、「人によってヘッドレストの位置を変えたり腰のクッションを外したりして使っています」(GM702N)という声もありました。クッション型も、自分の体に合わせて動かせるかを確かめておくと安心です。
レビューに見るヘッドレストの声
ニトリネットのレビューを読むと、ヘッドレストについての評価は、調整できるかどうかで分かれていました。
- 「ヘッドレストが心地よい。肘掛けも自由度がある」(OC508N)
- 「角度を変えられないので、ずっと座っていると、首が痛くなった」(OC508N)
- 「首の高さが少し合わないので、上下に動かして調整できると良かった」(OC508N)
- 「店舗で使用感を試し、頭と腰のクッションがその場で移動できるのが購入の決め手となりました」(GM709 フットレスト付き)
同じモデルでも、体格によって「心地よい」と感じる人と「合わない」と感じる人がいることが分かります。ヘッドレストは、付いているかどうかよりも、自分の体に合わせて調整できるかどうかが大切だと言えそうです。
ヘッドレストの調整の種類
ヘッドレストの調整には、主に次のような種類があります。
| 調整の種類 | できること |
|---|---|
| 上下(高さ) | 頭の位置に合わせて高さを変えられる |
| 角度 | 前後に傾けて、頭への当たり方を変えられる |
| 前後 | ヘッドレストを前に出したり、後ろに引いたりできる |
| 固定(調整なし) | 位置が決まっている。体格によって合わないことがある |
ニトリのオフィスチェアの例では、OC707は「角度と上下の位置」、OC525は「上下・前後・角度の3方向」、OC908は「高さ・角度の調整ができる3Dヘッドレスト」、OC702Nは「ヘッド部分の角度が3段階に調節が可能」と、商品説明に書かれています(2026年9月時点のニトリネットより)。
私のOC707のヘッドレスト
私が使っているOC707のヘッドレストは、角度と上下の位置を調節できます。背もたれの上部に支柱で取り付けられていて、軸の部分で角度を変える仕組みです。
使っていて気になる点を挙げるなら、ヘッドレストを動かすときに、少し引っかかるような詰まる感じがあることくらいです。レビューにも「ヘッドレストの上下調整が固く、押し込むときに壊れるのではないかというくらいの力が必要でした」(OC707 エラストマーメッシュ)という声がありました。個体差もあるかもしれませんが、調整するときはある程度の力が必要だと考えておくといいでしょう。

オフィスチェアのヘッドレストの位置と後付け
ここからは、ヘッドレストの正しい合わせ方と、後付けするときの注意点を紹介します。
ヘッドレストの正しい位置
ヘッドレストを合わせるときは、次の順番で調整すると分かりやすいです。
- 座面の奥まで深く座り、骨盤の上の部分を背もたれにしっかり付ける
- ふだんくつろぐときの角度まで、背もたれに寄りかかる
- 後頭部が自然にヘッドレストに乗る高さに合わせる
- 頭が前に押されない角度・前後の位置に合わせる
目安は、寄りかかったときに、首に力を入れなくても頭を預けられる位置です。首の付け根や肩に当たる場合は高さが低すぎ、頭のてっぺん近くに当たる場合は高すぎると考えられます。
座面と背もたれを先に合わせる
ヘッドレストの位置は、座面の高さや背もたれの角度によって変わります。ヘッドレストだけを先に合わせても、あとで座面の高さを変えると、位置がずれてしまいます。
日本オフィス家具協会(JOIFA)は、座面高の目安を「身長×1/4」、正しい座り方の目安として「座面の奥まで深く座る」「骨盤の上の部分を背もたれにしっかり付ける」「かかとを床に付ける」などを示しています。まずは座面の高さと座り方を整え、そのあとでヘッドレストを合わせるようにしましょう。
作業中は頭を離してもいい
ヘッドレストがあるからといって、作業中もずっと頭を付けておく必要はありません。パソコンの画面を見たり、書き物をしたりするときは、頭が自然にヘッドレストから離れるのがふつうです。
無理に頭をヘッドレストに付けたまま作業しようとすると、画面が見にくくなったり、あごが上がったりして、かえって不自然な姿勢になることがあります。ヘッドレストは「寄りかかって休むときに頭を預ける場所」と考えておくといいでしょう。
リクライニングとセットで考える
ヘッドレストがいちばん活躍するのは、背もたれを倒してくつろぐときです。そのため、ヘッドレストの使いやすさは、リクライニングの機能とセットで考えるのがおすすめです。
たとえば、背もたれを好きな角度で固定できる椅子なら、くつろぐ角度に合わせてヘッドレストの位置を決めやすくなります。私のOC707も、左のレバーで背もたれの角度の調整と固定ができ、ロックを解除したまま寄りかかると、背もたれが揺れ動くロッキングになります(ニトリネットの商品説明より)。背もたれの角度によって頭の位置は変わるので、よく使う角度でヘッドレストが合うかを確かめておきましょう。
小柄な人のヘッドレスト選び
ヘッドレストは、体格によって合う・合わないが特に出やすいパーツです。背もたれの高さとヘッドレストの位置が、大柄な人を想定して作られている椅子では、小柄な人が座ると、ヘッドレストが頭より上にきてしまうことがあります。
小柄な人は、ヘッドレストの高さを低めまで下げられるか、店舗で一番低くした状態を確かめておきましょう。座面の高さが合わないと、ヘッドレストの位置も合わせにくくなるので、座面の最低の高さも合わせて確認しておくのが大切です。
ヘッドレストの汚れと手入れ
ヘッドレストは、頭や髪が直接触れるパーツなので、汗や整髪料で汚れやすい部分です。ニトリ公式の手入れの案内では、合成皮革は汗・整髪料などの油分や、飲み物などの水分を長時間放置すると、表面のはがれの原因になるとされています。
汚れが気になったら、ぬるま湯で薄めた中性洗剤を含ませて固く絞った布でたたくようにふき、最後に乾いた布で水分をふき取るよう案内されています。アルコールなどの除菌剤や、ベンジン・シンナーなどの溶剤は使わないようにしましょう。
ヘッドレストは後付けできる?
ヘッドレストなしの椅子に、あとからヘッドレストを付けられるかどうかは、機種によって違います。メーカーが専用のヘッドレストをオプションで用意している椅子もあれば、ヘッドレストを付ける構造になっていない椅子もあります。
たとえば、ハーマンミラーのセイルチェアは、もともとヘッドレストのない設計ですが、後付け用のヘッドレストが販売されています。詳しくはセイルチェアのヘッドレストで紹介しています。後付けを考えるなら、まずは使っている椅子のメーカーに、専用のヘッドレストがあるかを確認するのが確実です。
汎用の後付けヘッドレストの注意点
通販などでは、さまざまな椅子に取り付けられるとうたう、汎用の後付けヘッドレストも見かけます。ただ、汎用品を使う場合は、次の点に注意が必要です。
- 背もたれの形や厚み、フレームの位置によっては取り付けられない
- 取り付けがゆるいと、寄りかかったときにずれたり外れたりする
- 背もたれのメッシュや生地を傷めることがある
- メーカーが想定していない改造になり、保証の対象外になる可能性がある
特に、頭の重さを預けるパーツなので、しっかり固定できるかは大切です。買う前に、自分の椅子の背もたれの形や寸法と、取り付けの条件をよく比べてください。
ニトリの椅子に後付けはできる?
ニトリのオフィスチェアの場合、ニトリ公式のよくある質問によると、ネジやキャスターなどのパーツや、商品の一部のみの販売はしていません(商品によって手配できる場合はあります)。ヘッドレストを後付け用の部品として買うのは難しいと考えておきましょう。
そのため、ニトリでヘッドレストがほしい場合は、最初からヘッドレスト付きのモデルを選ぶのが確実です。2026年9月時点では、14,990円のOC513(可動式ヘッドレスト)、24,990円のOC508N、29,990円のOC525やOC702N、34,990円のOC707など、さまざまな価格帯にヘッドレスト付きのモデルがあります。ニトリのモデル選びはニトリのオフィスチェアおすすめでまとめています。
ニトリ OC707 ポケットコイル
ニトリ OC525 エラストマーメッシュ
クッションで代用する方法
今の椅子を使い続けたいけれど、寄りかかったときに頭を預けたい、という場合は、背もたれの上部に取り付けるネッククッションなどで代用する方法もあります。ゲーミングチェアには、首と腰にクッションが付いたモデルが多く見られます。
ただし、クッションは体格や背もたれの形によって位置が合わないこともあり、ずれやすいものもあります。使ってみて違和感がある場合は無理に使い続けず、位置を変えたり、外したりしてみてください。
試座でヘッドレストを確かめる手順
店舗でヘッドレスト付きの椅子を試すときは、次の手順で確かめると、短い時間でも合うかどうかを判断しやすくなります。
- 座面の高さを、かかとが床につく高さに合わせる
- 背もたれに寄りかかり、頭がヘッドレストのどこに当たるかを確かめる
- ヘッドレストの高さ・角度を動かして、調整の範囲と動かしやすさを確かめる
- リクライニングして、倒したときも頭が自然に乗るかを確かめる
調整の固さは、実際に動かしてみないと分かりません。店舗のスタッフに声をかけて、調整のしかたを教えてもらうのもいいでしょう。
買うならヘッドレスト付きを選ぶ?
これから椅子を買う人は、次のように考えると選びやすくなります。
- くつろぐ時間が長い:高さと角度を調整できるヘッドレスト付きを選ぶ
- 作業中心だが、たまに寄りかかって休む:調整できるヘッドレスト付きか、後付けできる機種を選ぶ
- 前かがみの作業がほとんど:ヘッドレストなしでも十分。座面や背もたれを重視する
どの場合でも、店舗で実際に座って、寄りかかったときに頭が自然に乗るかを確かめるのがいちばん確実です。オフィスチェア全体の選び方はオフィスチェアの選び方で解説しています。
試座のときは、背筋を伸ばして座るだけでなく、ふだんくつろぐときの角度まで背もたれに寄りかかってみてください。その姿勢で頭がヘッドレストに自然に乗るか、首に力が入らないかを確かめると、自分に合うかが分かりやすいですよ。
ヘッドレストのよくある質問(FAQ)
Q1. オフィスチェアにヘッドレストは必要ですか?
A. 背もたれに寄りかかって休んだり、リクライニングしたりする時間が長い人には便利です。前かがみの作業が中心なら、なくても困らないことが多いです。
Q2. ヘッドレストの正しい位置はどこですか?
A. ふだんくつろぐ角度まで寄りかかったとき、首に力を入れなくても後頭部を預けられる位置が目安です。座面の高さと座り方を整えてから合わせましょう。
Q3. ヘッドレストは後付けできますか?
A. 機種によって違います。メーカーが専用品を用意している椅子もあれば、取り付けられない椅子もあります。まずはメーカーに確認するのが確実です。
Q4. ニトリでヘッドレストだけ買えますか?
A. ニトリ公式によると、パーツや商品の一部のみの販売はしていません。ヘッドレストがほしい場合は、最初からヘッドレスト付きのモデルを選ぶのが確実です。
Q5. ヘッドレストが首に当たって気になるときは?
A. 高さや角度を調整できるなら、頭が前に押されない位置に合わせ直しましょう。調整できない場合は、作業中は頭を離して使う、クッションの位置を工夫するなどの方法があります。
オフィスチェアのヘッドレスト後付けまとめ
オフィスチェアのヘッドレストは、背もたれに寄りかかって休んだり、リクライニングしたりするときに頭を預けるパーツです。くつろぐ時間が長い人には便利ですが、前かがみの作業が中心なら、なくても困らないことが多いでしょう。
ヘッドレストは、付いているかどうかよりも、高さや角度を自分の体に合わせて調整できるかが大切です。後付けできるかは機種によって違い、ニトリのようにパーツを単品で販売していないメーカーもあります。必要だと思うなら、最初から調整できるヘッドレスト付きのモデルを選ぶのが確実です。
自分がどんな姿勢で座る時間が長いかを考えて、ヘッドレストの有無と調整の幅を選んでくださいね。

